トラック運転手の1日の流れはどんな感じ?大型トラック(長距離・短距離)運転手の1日の仕事を紹介!
アマゾンや楽天などインターネットショッピング全盛の時代になり、以前にも増して物流業界に注目が集まっています。
そんな物流業界の主役とも言えるトラック運転手の1日がどんな感じなのか気になりませんか?今回は大型トラックの運転手を例に1日の流れがどんな感じなのかを紹介したいと思います。
トラック運転手の1日の流れは、乗るトラックや会社による!
トラック運転手の仕事の基本的な流れは単純に言えば荷物を積み込んでお客さんの元で荷物を降ろしての繰り返しになります。ですが、その仕事の内容は乗るトラックの大きさや運ぶもの、会社によってかなり違いが出てきます。
例えば2t車等の小型トラックでは市内や近場の配達が多く、荷物も小さく軽めの物が多いですが、4tや10t等の中型、大型トラックでは中・長距離の仕事が多く、荷物も大きくて重量があるものが多いです。
トラック運転手の拘束時間は1日12〜13時間程度が基本
トラック運転手の労働時間は長いというイメージが定着していますが、厳密には労働基準法で拘束時間は細かく規制されています。
1年の拘束時間は上限3516時間、1ヶ月の拘束時間の上限は293時間、1日の拘束時間の上限も16時間までと規定されていて、終業から次の日の始業時間まで、最低でも8時間は空けなければなりません。
また、15時間を超える拘束時間は週に2回までと規定されていますので、一般的にはトラック運転手の拘束時間は1日平均12〜13時間といったところになります。
一般的なトラック運転手の1日の流れ
- 出勤、出発前点呼
タイムカードを押して、アルコールチェックを行い点呼、点検を行います。 - 会社を出発
積み込み場所の倉庫や工場に向かいます。 - 到着、積み込み
リフトによるパレット積み、手積み等、様々です。 - 出発
積み込みが完了したら目的地に出発です。 - 到着
目的地に着いたら受け付けをして荷下ろしの順番待ちになります。(無い場合もあり) - 荷下ろし
リフトを使ったパレット下ろし、手下ろし等、取引先によって様々です。 - 配車係に終了連絡を入れます。
連絡して次の指示を受ける等します。 - 帰社、昼食、待機
労働時間が6時間を越えて8時間以内の場合45分、8時間を越える場合は1時間の休憩を取るように定められています。 - 会社を出発
翌日分の荷物の積み込みを行いに積み場所に向かいます。 - 到着、積み込み
積み込みの順番待ちをして、順番が来たら積み込み開始 - 帰社
近場の短距離の場合は帰社しますが、長距離の場合には帰社せず、そのまま目的地に向かう事が多いです。 - 道具の整理や洗車、メンテナンス
終業前に道具の整理やメンテナンス、洗車など、時間が許せばやっておいた方が良いでしょう。 - 終了点呼、退社
短距離の運転手は帰社して点検、点呼を行い終業となります。中・長距離運転手の場合は出先のサービスエリアやトラックステーション等で電話点呼を行い終業となります。その際も拘束時間の16時間は越えない様にしなければなりません。
トラック運転手の具体的な1日の流れの例
長距離トラックの場合
6:00出社(点検・点呼)6:30出発(積み場所に向かう)→ 7:00(積み込み場所に到着、積み込み開始)8:00(積み込み完了、出発)→11:00(目的地到着荷下ろし)12:00(荷下ろし完了)休憩1時間、
13:00(翌日下ろしの荷物の積み込みに向かう)→14:00(積み場所に到着、積み込み開始)15:30(積み込み完了、目的地出発)→
18:00(電話点呼を行い終業、サービスエリアやトラックステーションにて休息になります。最低でも8時間の休息を取らなければなりません)
※あくまで例であり、勤務会社や業務内容によって異なります。
短距離トラックの場合
6:00出社(点検、点呼)6:30出発(積み込み場所に向かう)→7:00(積み込み場所に到着、積み込み開始)8:00(積み込み完了、出発)→9:00(目的地到着荷下ろし)10:00(荷下ろし完了)→11:00(積み込み場所に到着、
積み込み開始)12:00(積み込み完了)休憩1時間13:00(目的地出発)→14:30(目的地到着荷下ろし)15:30(荷下ろし完了)→17:00(帰社、点検・点呼)18:00(終業)
※あくまで例であり、勤務会社や業務内容によって異なります。また、宅配などの2tトラック等の小型トラックの仕事の場合は上記の流れとは大きく異なる場合があります。
トラック運転手の休憩はどうとる?
トラック運転手の休憩時間は様々で比較的自由に取る事ができます。最低でも1時間は取る必要があり、分割して取る事も可能です。例えば、午前中に30分、午後に30分といった具合です。
休憩する場所も指定は無いので様々な場所で休憩を取っています。長距離の運転手はサービスエリアやトラックステーション、またガソリンスタンドで休憩を取る事もあります。
短距離のトラック運転手はコンビニで休憩を取ったり、会社に戻った時に休憩を取ったりしていますよ。休憩時間の給与の計算は、定時が8時間の会社の場合、休憩時間を足した9時間を越えた時間が残業として扱われる事が多いです。
トラック運転手は激務?
昨今では過重労働による重大事故やブラックな労働環境がマスコミで報道されたり、ネガティヴなイメージがつきまとっている運送業界ですが、実は政府による働き方改革により急速に労働環境が改善されている業界でもあります。
以前の運送業界は確かに労働時間が長く、トラック運転手=ブラック労働が蔓延していましたが、業界も本格的に労働環境の改善に乗り出し、経営者の企業努力もあり確実に労働時間は短くなってきています。
まとめ
トラック運転手の仕事は慣れてくれば自分で仕事の流れを組み立てられ、自由があるのが魅力の業種です。
働き方改革も浸透してきて、これからトラック運転手を目指そうと考えている方がいれば、自信を持って勧める事ができる業界になってきています。是非チャレンジしてみて下さい。