キャリアカーの運転は難しい?キャリアカーの難しさを調査!
キャリアカーの運転は難しいイメージがありますよね。特にトレーラータイプのキャリアカーなどは、イメージ通りの難しさでしょう。しかし、実際に働くドライバーがどのようなポイントで、難しいと感じているのか気になりますよね。
そこで今回は、キャリアカーの運転の難しさや、積み降ろしの難しさなどについて詳しくご紹介していきたいと思います。
車が車を運ぶキャリアカーの仕事
キャリアカーのドライバーは大きなトレーラーや大型トラックに車を乗せて運ぶ車両です。一度に複数の車両を運搬する事ができます。生産工場からディーラーへ新車を輸送する時、自動車万博やオークション会場などに車を輸送したりします。
運転手自ら運ぶ車を運転してキャリアカーに積み込み、輸送を行って目的地に着いたら車を自ら運転して車を降ろして納品するのが主な仕事になります。ほかにもお客様のところへ納車する時にキャリアカーを運ぶ事もあるようです。
キャリアカー積載台数によって種類がある!
車を運ぶキャリアカーは積載する車の台数によって、最適なサイズのトラックで輸送を行います。その種類をご紹介いたします。
ローダー
ローダーはキャリアカーの中でも最も小さい車です。2tトラックがベースとなっているので普通車の免許を持っている方でも運転ができます。積載できる車両の台数は1台なので修理工場や中古車販売店などでも活躍しています。
平ボディのトラックにレールがついていて、そのレールを降ろして車を積み込んで、タイヤを固定して動かないようにしなくてはなりません。1台しか運ばないからといって気を抜かず細心の注意を払って輸送を行いましょう。
単車
キャリアカーの単車は複数台の車両を一度に運ぶ事ができる車両です。ベースとなっているのは4t以上の大きなトラックになりますので、当然ですが普通免許で運転する事はできません。大型の免許が必要になります。
形状としては平ボディをベースに車両を積み込む二階建てのキャリアがついています。大型トラックといっても運転台と荷台がセパレートになっていませんので、けん引の免許の取得は必要ありませんが、経験が必要になるでしょう。
トレーラータイプ
トレーラータイプのキャリアカーはセミトレーラーたいぷとフルトレーラータイプがあります。最大で6台程度車両の運搬が可能なので、中古車ディーラーや生産工場から各ディーラーへ車を輸送する時に大活躍する車両です。
大型の運転免許が必要になるのはもちろんですが、トレーラータイプになるので牽引の免許も必要になります。玉掛けなどの資格を取得しておくとより安全に自動車の運搬が行えるので、採用率も高くなるでしょう。
キャリアカーの運転はここが難しい
ここではキャリアカーの運転が難しいと言われているのはなぜなのかをご紹介いたします。
オーバーハング
全ての車両にはオーバーハングという部分が存在しています。オーバーハングとは車の前輪と後輪のそれぞれのタイヤの中心部分からはみ出した部分の事をいうのです。
キャリアカーはこのオーバーハングが大きすぎる車両の一種です。たくさんの車を運ぶ事ができるのでとても重宝するのですが、逆に小回りが利きにくいので運転技術や運転経験が必要になってくる車両なのです。
ホイールベースが長い!
大型トラックベースでもトレーラーベースでも共通ですが、キャリアカーはホイールベースが長い車です。なぜならば実はキャビンの上の部分やトラクター部分にも車を積載できるようになっているからなのです。
本当ならトレーラータイプは長くて取り回しが難しいながらも右左折ができるのですが、キャリアカーの場合は特別に右左折がしにくい車両なのです。このためキャリアカーは一般のトレーラーの運転よりも難しく、より経験や技術が必要になるのです。
積載車両がむき出し!
街の中を走行しているキャリアカーをご覧になれば一目瞭然ですが、キャリアカーは積んでいる車両がむき出しの状態ですよね。そのためキャリアカーのドライバーは前後左右だけではなく上にも気を使って走行しなくてはならないのです。
トンネルの走行を行う時にも高さに制限がないかどうかを確認しますが、それだけではなく一般の道路を走行中の木の枝にも気を使わなくてはなりません。木の枝で傷をつけてしまったなどという事が多々あるからです。
キャリアカーは積み降ろしも難しい!
ここではキャリアカーの積み下ろしの難しさについてご紹介いたします。
タイヤハウスが狭い!
一般的なトレーラーやトラックというのはタイヤハウスの上に荷台がありますが、キャリアカーの荷台はタイヤハウスと同じ高さについている事が多いです。これがどういう事なのかというとタイヤハウスが荷台に飛び出ている事を意味します。
するとその間に車両を積み込まなくてはならないため、非常に荷台の幅が狭くなっているので積み込みや積み降ろしが難しくなってしまうのです。
勾配が急
下の段はそれほど急な勾配ではありません。もちろんそれでも緩やかであるとは決して言えません。でも上段は下段に比べるとはるかに勾配が急になっています。そのため雨の日などは滑ってしまって車を降ろす時に不安定になります。
すべってしまわないようにするためには経験が必要ですし、ブレーキを踏まなくて済むように注意をしてなるべく早くコツを掴めるよう頑張るしかありません。
路駐での作業が多い
ドライバーとして仕事をする上でこれが一番気になるかもしれません。荷物を降ろす時に駐車場を利用できる取引先だけではありません。特に車のディーラーは人の目を惹くように幹線道路などに面している事が多いです。
そのため路上駐車をして荷物を降ろさなくてはならないため、警察に捕まってしまう事もしばしばです。迅速に積み降ろしができるよう腕を磨く必要があるでしょう。
キャリアカーの難易度は高い!
さっそうと大きなトレーラーやトラックに乗用車をたくさん積載して走るキャリアカーですが、見た目以上に運転も荷物の積み降ろしも非常に難易度が高い職業です。
積み込みの技術には空間認識能力が優れていなくてはなりませんし、狭いところへ車を止める技術も必要です。またキャリアカーの運転自体もかなり技術が必要になるので、未経験者が簡単に採用してもらってバリバリ働く事も難しい仕事なのです。
それでも未経験から誰もがお仕事をしているので、ぜひ自分の経験と度胸そして技術を磨いてキャリアカードライバーを目指してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、キャリアカーの運転や車両の積み降ろしの難しさについてご紹介いたしました。
かなり高度な技術と経験が必要になるお仕事なので大変かもしれませんが、高額報酬で安定した将来を望んでいるのであれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。