深刻なトレーラー運転手不足!トレーラー運転手が重宝される理由とは

現在の物流業界では運転手不足が深刻化しており、特に特殊なトレーラーの運転手は、必要な免許や運転の難易度が高いことなどにより、更なる運転手不足が懸念されています。

しかしトレーラーの運転手不足は、転職を考えている方にとってはチャンスともいえるでしょう。そこで今回は、トレーラー運転手への転職を考えている方の為に、役立つ情報を詳しくご紹介していきたいと思います。

そもそもトレーラーとは?

「トレーラー」と言われてパッと思いつくのは、どんな車両でしょうか。幹線道路などでよく見かける、荷台を引っ張って走っているトラックを思い浮かべる方が多いかもしれません。

ところが実は、引っ張っているトラックは「トラクターヘッド」というのです。そして引っ張られている荷台が「トレーラー」なのです。

港近くや大きな倉庫がある道路を走っていると、このトラクターヘッドだけで走行している姿を見かけることもありますね。

一度に大量の荷物を運ぶことができるトレーラーは、物流業界に欠かすことのできない車両です。

海上コンテナや鉄道コンテナの陸送はもちろん、キャリアカーやタンクローリー、そして重機運搬まで、トレーラーはあらゆるシーンで活躍しています。

運送業界のトレーラーの運転手不足は深刻!

かつては普通免許で4tトラックまで運転できたため、運送業界への転職のハードルはそう高くはありませんでした。

ところが1991年にAT限定免許が、さらに2007年に中型免許が新設されてからは、トラック運転手へのハードルが一気に高くなりました。

普通免許で2tや4tドライバーになり、そこから大型へ、そしてトレーラーへとステップアップできた時代が終わると、若者にとってトレーラーを運転できる免許に到達するまでの道のりは、とても険しいものになってしまったのです。

こうして運送業界は、空前の人手不足に見舞われました。そして、トレーラー運転手の主力だった団塊の世代が定年を迎えると、トレーラー運転手の人手不足が一気に深刻化してきたのです。

トレーラーにはどんな種類があるの?

フルトレーラー

荷台を備えたトラックにトレーラーを連結した車両です。通行できる道路が限られているため、あまり見かけることがないかもしれません。

トラクターヘッド部分は、非連結時には普通の大型トラックとして使用できます。連結時の全長は、規制緩和により最長25mまで可能とされました。

しかしながら、大型トラック2台分の長さの車両が走行できる道路は限られているため、現段階ではごく一部でしか運用されていません。一般的なフルトレーラーの全長は、緩和前の21m程度です。

セミトレーラー

荷台を備えていないトラクターヘッドにトレーラーを連結した車両です。よく街で見かけるトレーラーは、ほとんどがセミトレーラーです。

トラクターヘッドには荷台がなく、いわば引っ張る専門の車両です。もちろんトラクター単体で走行することはできますが、荷台がないため荷物は運べません。トレーラーと連結することで、初めて輸送手段となります。

セミトレーラーの連結時の全長は、最長で18m。実際に走行している車両は、16.5mほどのものがメインです。

重トレ

「重量物運搬トレーラー」のことを「重トレ」「重トレーラー」と呼びます。ショベルカーなど、建設機械や工作機械などの重機を運搬するためのトレーラーです。

各種法令において道路を走行できる車両の幅は2.5mまでとされていますが、重トレには「幅広」という車幅2.9m~3.2mほどの特殊車両もあり、走行時には特殊車両通行許可が必要です。

重トレのドライバーになるには、重機の積み降ろしを自分で行えるよう、大型特殊免許を所持していることが望ましいですね。

運転には大型免許とけん引免許が必須

トレーラーの運転手になるには、トラクターヘッドを運転するための「大型免許」と、トレーラーを牽引するための「けん引免許」が必要です。

どちらもいわゆる「一発試験」はありますが非常に厳しく、車両の特性などを学ぶためにも、教習所に通うことをおすすめします。

大型免許の取得には、

  • 普通免許取得後3年以上の運転経歴があること
  • 21歳以上であること・両眼で0.8以上、片眼で0.5以上の視力があること
  • 深視力が2.5mの距離で平均誤差2cm以内であること・聴力が10mの距離で90dbの警音器の音を聞き取れることなどの条件を満たす必要があります。
  • 大型免許で運転できる車両は、車両総重量11以上、最大積載量6.5t以上、乗車定員30名以上のどれかひとつでも当てはまる車両です。
  • けん引免許の取得条件は18歳以上で、大型免許と同様に視力・深視力・聴力の検査をクリアする必要があります。

普通免許MT所持の場合、教習所での大型免許の取得費用は通学で30万円~35万円程度、合宿で26万~36万円程度です。

けん引免許は通学で10万~15万円程度、合宿で12万~16万円程度です。大型+けん引のセット、さらには大型+大型特殊+けん引のセット教習をパック料金で行っているところもあるので、一度に取得すればお得ですよ。

トレーラーの運転手になるためには?

未経験でも可の運送会社に就職

トレーラーの運転経験がない場合、未経験可としている運送会社に就職することで、トレーラー運転手を目指せます。大型経験があれば、採用のハードルはさらに低いといえるでしょう。

未経験可の求人は意外と多くありますが、中には仕事内容や待遇面での不満が多いためドライバーの入れ替わりが激しいという会社もありますので、注意が必要です。

見習いとなる横乗り期間に先輩ドライバーからのアドバイスを聞き、着実に運転経験を積んでいきましょう。

トレーラーのある会社に就職

大型や中型トラックに加えてトレーラーもある会社に就職して、大型または中型からのステップアップを目指す方法もあります。

ゆくゆくはトレーラー運転手を目指していることを面接時に伝えることで、その熱意を買ってもらえる可能性が高くなります。

もちろんけん引免許を取得していれば有利ですが、会社によっては免許取得の支援制度を設けている場合もあります。最低限として大型免許を取得してから臨むことが理想です。

これから増加していくトレーラー輸送

運送業界の運転手不足は、今もなお進行中です。法改正によって25mのフルトレーラーが登場したのも、一度に多くの荷物を運ぶことで人手不足を解消しようという試みからです。

トラックの大型化は現在進行形で進んでおり、輸送効率を向上させるためには、今後もトレーラーの需要は高まり続けることが予想されています。

運転手の高齢化や若者の車離れにより、ドライバー不足が今後さらに深刻化することが見えている今、高い運転技術を必要とするトレーラー運転手は、物流業界に欠かすことができない存在です。

どこの運送会社でもドライバー確保に必死になっている今この時代にトレーラー運転手を目指すことは、運送業界にとっても大きな力となることは間違いありません。

まとめ

軽トラや2t、4tにも、それぞれにしかできない仕事があります。そしてトレーラーも、トレーラーにしかできない仕事があるのです。

国の血液とも言われる物流業界を支えるためにも、トレーラーの運転手を目指すなら今が大きなチャンスといえるでしょう。

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