運送会社の退職理由に多い原因とは?離職率を下げるために改善するべき項目
せっかく就職したとしても何等かの事情で退職を選択する方もいらっしゃいます。例えば運送会社で働いている方の中にも退職を決めた方もいらっしゃいます。
今回はどうして運送会社で働く人が退職を考えるのか、退職理由について調べてみました。
運送会社の退職理由トップ5
まずは運送会社で勤める方の退職理由を5つほどあげてみたいと思います。
労働時間が長すぎる
一般的な運送会社での平均労働時間はおよそ210時間ほどあるようです。一般的な企業の労働時間よりも若干長い程度かもしれませんが、実際にはこれよりも多く仕事をしている方もたくさんいらっしゃいます。
もちろん休憩時間もありますけれど、拘束時間が長いというのは運送会社の特徴の一つでもあります。
さらに短距離の場合だったら拘束時間も短くて良いと思いますが、長距離運送の場合には家に戻れないから家庭不和の原因になる事も考えられます。
その割に給料が安い
給与の面ですが、運送会社でお勤めの方の平均年収はおよそ400万円ですからそんなに悪いお給料ではありませんが、労働時間が長い事を考えると年収およそ400万円は安いと感じるのかもしれません。
他にも給与の体形が月給制の事もあれば歩合制のところもあるので、特に頑張っている割に歩合制だとどうしても安く感じてしまう事もあるようです。
また、残業代が支払われず悩んでいる方もいるようですが、これについては企業の大きさにもよるようです。
会社がブラック
現代の運送会社は労働基準に則った経営をしているところもあるのですが、いまだにブラック企業の条件を満たしている企業が存在するのも事実です。
例えば給料が未払いになってしまったり、支払われるけど遅延が多いというのもあるようです。他にも人手不足の運送会社だった場合だと休みをもらえないなども問題が起こる事もあるようです。
労働環境が悪いと仕事をしていてもただキツイだけなので、結果的に仕事を辞めようと思ってしまうのです。
体力が続かない
トラックの運転手をしていると生活が不規則になりがちです。一般的な会社員のように朝決まった時間から夕方決まった時間まで仕事をすれば良いという事でもないので、生活習慣が乱れてしまう事もあるようです。
また、ドライバーの仕事の中には手積み手おろししなくてはならないケースもあります。
そのため腰痛や肩の痛みや背中の痛みなど、慢性的な職業病で悩む方も多いのです。そのため退職しようと決意する例も多くあるわけです。
向いていないと思う
運転手の仕事は誰にでもできる仕事だと思われがちですが、他の仕事と同じように才能もある程度関係しています。
例えばどうしても運転すると事故を起こしてしまうとか、運転しているとどうしても眠くてたまらないなどもあるようです。
また、ルート配送などの場合だと延々と同じ場所へ配送をしなくてならないので、マンネリ化してしまい仕事に飽きてしまう事だってあるのです。
またほとんどは一人での作業になるので寂しくて向いていないと感じる方もいらっしゃるようです。
運送会社を退職できない理由とは
ここでは運送会社を辞めたいのに退職できない人に多い理由をご紹介いたします。
ほかの仕事をする自信がない
初めての就職が運送会社だったという方の場合、運転手の仕事に慣れてしまっているせいなのか、なかなか他の職種にお勤めしようと思う気持ちが浮かんでこないという方もいらっしゃるようです。
確かにドライバーとしてしか仕事をしていなければ、他の仕事に対しての自信も出てこないでしょう。そのため運転手の仕事から運転手の仕事へとただ会社を変えただけという例も数多くあるのも事実です。
借金
あまり多くはないかもしれませんが、勤めている運送会社にお給料の前借などをしていたりする方がいたり、仕事の時に起こしてしまった事故などの費用を立て替えてもらって、それが会社の借金となっているケースがあります。
この場合、借金の額にもよりますが足枷になってしまう事もあるのです。
ただこの会社からの借金の場合は退職をした後で、お支払いは続けるという工夫をしておく事で、他の業種や会社に転職する事ができるようになるのですね。
損害賠償
運転の仕事をしていると事故を起こしてしまう事だってあるでしょう。
運送会社の中には「辞めるならトラックの修理代を払え」などと言い、トラックの修理代などを請求されてしまったため辞めるに辞められないという例もあるようです。
でも普通は保険に加入しているので損害賠償を個人が支払う義務はありません。まれに入っていないとしても故意や重過失じゃなければ支払う必要はありません。
もし故意や重過失だったとしても全ての損害賠償をする必要はありません。
運送会社を円満退職するには
ここでは運送会社を円満に退職するためにどんな理由が必要なのかをいくつかご紹介いたします。
家庭の事情
人はそれぞれ家庭の事情というものがあるものです。若いご夫婦なら赤ちゃんが産まれて奥さんが一人で育児をするのに不安があるとか、親の介護をしなくてはならず家族に負担をかけてしまっているなどもあるでしょう。
この場合は一人だけに負担をかけるわけにはいきませんから、しっかりと話し合って家庭の事情を会社の方に伝え、円満に退職ができるようにしなくてはならないでしょう。
会社もそういう事情があれば致し方ないと考えてくれるでしょう。
健康状態
長い間ドライバーの仕事をしていると、体調を崩してしまう方も多くなります。
例えば慢性的な腰痛に悩まされてしまったという方の場合、ヘルニアを発症している事もあるようですので、続けていくのは健康上の理由で難しいです。
また、肘や肩を負傷してしまい慢性的な痛みがあって、どうしても仕事に支障が来るといった場合も同様です。
もちろん内蔵系の病気を発症する例もあるので、この場合も会社としては引き止める事は難しくなるでしょう。
仕事を変えようと考えている
ドライバーの仕事は楽しいと感じていたり慣れているからと感じていても、そのまま一生をドライバーで終わらせる気は無いという方もいらっしゃるでしょう。
例えば資格を取得して他の仕事をしてみたいと思う事もあるかもしれません。
自分の人生なのでステップアップできたら良いなと感じている方の場合も同様に、会社に事情を説明して転職のために今の会社を辞められるよう努めてみても良いでしょう。
ただしこの場合は話し合う時には言葉を選ぶと良いでしょう。
運送会社で働く人におすすめの転職先
ここでは運送会社で働いている人に比較的合うおすすめの転職先をいくつかご紹介いたします。
営業マン
ドライバーの仕事は半分は営業の要素があるお仕事です。配送先の方と仲良く話をしたりする事だってありますよね。これは実は営業の仕事も同じなのです。
特に人との関りが苦ではないという方は、営業職の仕事に就くと能力を発揮する事ができるでしょう。
人と接する仕事ではありますが営業する時は一人で行動するので、比較的自由度が高い仕事でもあるからです。
ビルメンテナンス
ビルメンテナンスの仕事は基本的には一人で作業をする事が多いので、人と一緒に行動するのが苦手という方でも気兼ねなくすることができるでしょう。
またビルメンテナンスの仕事というのは意外と高齢になるまで仕事が切れません。さらにビルはどこにでもあるので仕事がなくなる事が無いのです。
昔とは違って小さなビルばかりではなく巨大なビルが増えつつあるので安定した仕事と収入が得られるのです。
運送会社
今の会社だから嫌だという方の場合だったら、もっと条件の良い運送会社に転職しても良いでしょう。肉体労働ばかりで辛かった(手積み手おろしなど)としても、別の会社ではフォークで載せてくれる事もあるからです。
この場合はどんな形で仕事をするのかをしっかりとチェックして条件に合ったところに勤められるよう努力しましょう。
まとめ
今回は運送会社に勤めている方の退職理由、そして退職する時にどうすれば円満に退職できるのか?
さらに運送会社からの転職先としておすすめの職業についてをご紹介いたしました。この記事が運送会社を辞めたいと思っている方の参考になれば幸いです。