大型トラックAT車の特徴とは?AT免許でも大型トラックの仕事は出来るのか
最近では、大型トラックのAT車が増えていることご存知でしょうか?
技術の進歩により、燃費や操作性が向上したAT車もたくさん普及しており、運送会社でも大型AT車を導入するところも増えております。
この記事では、AT免許でのメリット・デメリットや、なぜ人気なのかを解説!
AT免許でも運送業界で働ける?
運送業界で人気の大型トラックAT車
AT車とはオートマチックトランスミッション車のことで、その名前の通りに複雑な操作をしなくても車を運転することができるという車です。
最大のメリットは「クラッチ」を使ってギアチェンジをしなくても良いということで、運送業界でも人気になりつつあります。
セミオートマならAT免許で大型トラックに乗れる
完全なAT車ではなくセミオートマ車と呼ばれる車があります。これは構造自体はマニュアル車がベースとなっているものの「クラッチペダル」がなく、操作をする必要がありません。
足で踏むペダルは「アクセル」と「ブレーキ」のみです。このセミオートマ車であればAT免許で運転することができるようになっているのです。
なぜ大型ATトラックが人気なのか
ドライバーを確保しやすい
現在、運送業界ではドライバー不足、ドライバーの高齢化が深刻化してきています。その中で、AT限定の免許しか持っていない人でもトラックの運転をできるとなればドライバーの確保をしやすい環境をつくることができます。
運転が簡単
クラッチによるギアチェンジをしなくても良いというのはそれだけ運転が簡単ということです。特に大型のトラックは運転が難しいものです。クラッチによるギアチェンジがないだけでもかなり運転は楽で簡単になるのです。
ドライバーの疲労が少ない
高速道路を一定の速度で走っている時にはそれほど感じないかもしれませんが、街中を走行することが多いドライバーは信号や渋滞などによって頻繁にギアチェンジをしなければいけません。
それだけ疲労が重なってしまうのですがAT車であれば、その疲労は削減することができます。
大型トラックAT車の問題はコスト
車体、修理費ともに割高
まずほとんど同じ性能の車体であればミッション車よりもAT車の方が3割前後高くなっています。それにAT車の方が構造が複雑になっているために故障した際にかかる修理費も高くなります。
どうしても費用が高くなるために会社側としてもコストを考えると大量導入できないという現状があります。そのため一部だけAT車にするという会社もあります。
AT車は燃費が悪い?
あまり運転をしない人の場合はそれほど変わらないかもしれませんが、運転技術が高い人が運転するとミッション車のトラックの方が燃費が良く運転することができます。
それぞれのトラックの燃費もまとまればかなり大きなものになるために運用コスト面でミッション車が多くなっているという現状もあります。
ただし、近年はAT車の燃費も向上してきているためにそれほど変わらないようにはなってきています。
大型トラックAT車運転のコツ
ミッションの大型トラックに慣れているドライバーがいきなりAT車の大型トラックを運転すると「運転しづらい」と感じることが多いようです。
これは乗用車と大型トラックでは同じAT車でもかなり感覚が違っていることが原因です。ギアチェンジも自分で行うよりもワンテンポ遅いように感じたりします。これがベテランドライバーがAT車を避ける理由となっています。
ただそういった人でもセミオートマであれば問題なく運転できるということがありますし、AT車にも慣れれば問題ないということがあります。慣れてさえしまえばAT車の方が楽ですので、慣れるのが一番のコツと言えます。
まとめ
最近、少しずつではありますがAT車の大型トラックが出てきています。慣れるまでは運転が難しいということもありますが、慣れてしまえば楽ということもあってこれからさらに普及していくことが考えられます。