お化け4トンの魅力を紹介!普通免許で運転できる4トンスーパーロングのメリットとは

トラックには色々なタイプや大きさがありますが、お化け4トンというトラックをご存知でしょうか?

その呼び名のように、4トントラックの荷台を道路交通法の範囲限界ギリギリまで大きくしたものです。

今回はお化け4トンのメリット、デメリットや運転するコツなどをご紹介いたします。

お化け4トンって何?

まずはお化け4トンというトラックについての基礎知識をご紹介いたします。

お化け4トンってどんなトラック?

お化け4トンと聞いてもすぐに頭にどのくらいなのかが浮かんでこないかもしれませんね。

お化け4トンというのはとてもシンプルに言うと4トントラックのベース部分に大型トラックと同じくらいの大きさの荷台を乗せたトラックです。

普通なら4トントラックにたくさん荷物を積めるトラックというと、4トンロングやワイドロングなどという言い方をしますが、このタイプに限ってびっくりするような大きな荷台が積んであるので、お化け4トンという呼び名が付いているのです。

お化け4トンのサイズ

気になるのはお化け4トンのサイズですよね。ちなみにまずは一般的な4トントラックのサイズからご紹介しましょう。

次にお化け4トンのサイズをご紹介いたします。その方が大きさの差がわかりやすいかと思います。

一般的な4トントラックのサイズは、全長:7600mm全幅:2200mm全高:2680mmです。ではお化け4トンのサイズはというと、全長:12000mm全幅:2500mm全高:3800mmですので、かなり大きいことがわかりますね。

そしてこの大きさが4トントラックの道路交通法で認められているギリギリの寸法です。

お化け4トンは普通免許で運転できる?

ここが一番気になるところかもしれませんよね。どんなに車やトラックが好きでも免許によっては運転できない場合もあるからです。

ちなみに運転免許は普通免許でも運転することは可能ですが、これは旧運転免許の時だけとなっています。

平成19年6月2日以前に取得した方は普通免許で運転することができますが、それ以降に普通免許を取得された場合は運転できません。中型以上の運転免許を取得する方が良いでしょう。

ちなみにお化け4トンは準中型では運転できません。

お化け4トンのメリット

ここではお化け4トンのメリットについてをご紹介いたします。

軽量物がたくさん積める

お化け4トンのメリットといえばやはり荷物をたくさん積めるという点です。

ただし大きさは大型トラックと同じくらいの大きさですが、最大積載量は4トンのままなので重量オーバーになってはいけません。

ではなぜお化け4トンが必要なのかというと、大きくてかさばる軽い荷物をたくさん積み込んで運ぶことができるから重宝されるのです。簡単に言えば4トンの最大積載量を有効活用して荷物の輸送ができるわけですね。

維持費は4トントラックと同じ

お化け4トンは大型トラックと同じくらいたくさんの荷物を輸送することができるのですが、そんなにたくさんの荷物が積み込めて大きさも限界ギリギリまで上げることができるというのに、維持費は格安というメリットがあります。

例えば自動車税で比較してみると10トントラックの自動車税はおよそ38900円、重量税は26000円なのですが、お化け4トンの場合の自動車税はおよそ15000円、重量税はおよそ10400円です。かなり安いことがわかります。

さらにトラック自体も4トントラックがベースなので10トントラックと比べても安く入手できます。

大型免許が不要

トラック業界というのは非常に人手が不足しています。しかも大型免許取得者を集めたいと思っても、なかなか思うように集まらないのが現実ではないでしょうか。

それどころか最近は普通免許すら取得していない人が多いですよね。

でも旧普通免許を持っている人でトラックドライバーをやりたいという人なら、比較的見つけやすいですよね。

こういう点は大型トラックのドライバーを探すよりも簡単に人材の確保ができるので、可なりのメリットだと言えるのではないでしょうか。

仮に若い方が大型の免許を取得しようとしても、21歳以上であったり3年以上の運転歴が必要です。

荷台を広告スペースにできる

よくトラックの荷台に会社名などのステッカーなどを貼ったトラックが走っていますが、あの中の何台かはアドトラックといって、広告宣伝車として使われていることがあります。広告の大きさは依頼者の要望にもよります。

この大きさですが、より大きな荷台に広告を付けた方が高い宣伝効果があるので、お化け4トンはそういう意味でも優れています。

宣伝を掲載して宣伝活動をする場合には、広告宣伝費としての収入も得られるでしょう。

 

お化け4トンのデメリット

ここではお化け4トンのデメリットについてご紹介いたします。

過積載になりがち

お化け4トンは箱の大きさは大型トラックと同じくらい大きいので、ついついまだ大丈夫なんて乗せすぎてしまい、結果的に過積載になりがちというのがデメリットの一つです。

勘違いしやすいのですがお化け4トンは4トントラックがベースなので、最大積載量は8トン未満となっています。

くれぐれも8トンを超える荷物を積み込みして輸送してはいけません。もし見つかったら重量オーバーで罰せられます。

運転が難しい

お化け4トンのもう一つのデメリットが運転が難しいという点でしょう。

ごく一般的な4トントラックの全長は7600mmですから、お化け4トンになると倍近くの長さになってしまうので、右左折する時は結構怖いかもしれないですね。

またまっすぐに走行しているだけなら問題は無いかもしれませんが、オーバーハングや箱が大きいのに荷物が軽いので、運転が不安定になって怖いというドライバーがいるので、運転のコツを掴んで運転に慣れることが重要です。

お化け4トン運転のコツ

お化け4トンは荷台が大きいので横風の影響を受けやすいという特徴があります。横風が強い日は量てでしっかりとハンドルを掴んでまっすぐに進むことを意識して走行すると良いですね。

また、4トントラックよりも荷台が大きいので、トンネルや高架などに荷台を当ててしまわないように、あらかじめ走る道路をチェックする必要があるでしょう。

それともう一つが右左折する時には内輪差、外輪差に気を付けなくてはなりません。

お化け4トンに適した荷物

お化け4トンはベースは4トントラックですが、荷台は大型トラック並みの大きさがありますが、最大積載量は8トン以下なので重い荷物をたくさん詰め込んで走行することはできません。

なのでお化け4トンに最適な荷物は大きくて軽い荷物です。

その代表的なものが発泡スチロールや、お菓子やトイレットペーパーや紙おむつなどがありますよね。他にも衣類なども比較的軽量なので輸送に適しているかもしれません。

他にはウレタン製品などの輸送に使うこともあるようです。

お化け4トンにはこんな別名も

余談ですがお化け4トンには色々な呼び方があります。お化け4トンという方もいるかもしれませんが、バケヨンの方が馴染みがあるという方も意外と多いです。

荷台がとても長いので超ロンとか超々ロングと言ったりする方もいますよね。ボディの長さが9.6mなのでクンロクという呼び方をすることもあるようです。

表記する際にはお化け4トンと書かずに、4tLLと記載することもあるようです。でもバケヨンや超ロンが一番耳にする機会が多いのではないかなと思います。

まとめ

今回はお化け4トンとは何か?お化け4トンのサイズと普通の4トントラックの大きさの違い、メリットとデメリットや運転する時のコツなどについてご紹介いたしました。

この記事がトラックについて疑問を持っている方の疑問解消のお役に立てれば幸いです。

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