人気ピックアップトラックの燃費を比較!ハイラックス、タコマ、F-150、D-MAX、タイタンなど
ピックアップトラックは日本ではあまりなじみのない車種ですがアメリカなどでは大人気の車種です。ボンネットと荷台がついたもので大きい車両になっていることが関係しています。
しかし近年日本でも少しずつ人気が出ていることから日本でも生産販売されるものも出てきています。そこでここでは人気ピックアップトラックの燃費を比較していきたいと思います。
ピックアップトラックの燃費
トヨタ・ハイラックス
トヨタ・ハイラックスは高まるピックアップトラックの人気によって新型が販売されるほど日本を代表するピックアップトラックです。
ピックアップトラックらしい大きさと使いやすさ、乗り心地の良さを強調している車種で日本車らしさとアメリカンスタイルをうまく融合させた車でもあります。
平均燃費:12.7km/L
トヨタ・タコマ
3代目が販売されているトヨタ・タコマは大排気量にふさわしい力強さを発揮するピックアップトラックです。
2.7Lと3.5Lのエンジンを搭載するもので、その性能は、市街地8.1km/L、高速9.8lm/L、平均値で8.9km/Lほどとなっています。
目安として年間に1万kmほどを走行するのであればだいたい1100~1150Lほどのガソリンを消費することとなり、ガソリン代は14万円前後ほどが予想されています。
フォード・ F-150
こちらはアメリカの大手自動車メーカーであるフォードの新型です。
「F-150」はフォードの主力大型ピックアップトラックでもあり、特にこの車が含まれるFシリーズはアメリカでもっとも売れている車として有名です。
ピックアップトラック部門では40年近く連続で売り上げ1位を誇っています。この新型「F-150」はフルサイズピックアップトラックとして最高の燃費性能と発表されたことでも話題となりました。
ガソリンエンジン4種類。5.0リットルV型8気筒や3.5リットルV型6気筒などに加えて、「2.7エコブースト」を採用したことで力強い走行ができるだけでなく、
先代モデルから320kgもの軽量化に成功したこともあって加速性能や燃費が向上したものとされています。
2WD車の場合、EPA燃費は市街地が8km/L、高速が11km/L、複合モードが9.3km/Lとなっており、最大出力325ps、最大トルク51.9kgmと合わせて爽快感のある走行と燃費の良さを実現しました。
いすゞ・ D-MAX
こちらは日本のトラックメーカーとしても有名な「いすゞのD-MAX」です。
エンジンはすべてのタイプで直列4気筒直噴コモンレールディーゼルとなっており、2500cc、3000cc、3000ccターボの3種類があります。3000ccの平均燃費で11km/Lとなっています。
日産・タイタン
日産・タイタンはアメリカで生産、販売されているピックアップトラックですが、その人気の高さから日本に輸入されている車です。積まれているエンジンは5.6L DOHC 32バルブV8エンジンで、
最大出力は390hp/ 5,800 RPM、最大トルクは394lb-ft/4,000 RPM、牽引力は1,610~1,950lbs(4263~4417kg)、最大積載量は1,610~1,950lbs(730~884kg)となっています。
カタログ上での燃費は市街地で6.4km/L、高速道路で8.9km/Lとなっており、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)や車両ダイナミックコントロール(VDC)などによって安全装備も万全です。
ただし実際に走行している車の燃費では2.80km/L~6.09km/Lとかなりのばらつきがあるのが目立ちます。年式や使い方によるところが多いと言えるでしょう。
ピックアップトラックの維持費
ピックアップトラックのナンバー
ピックアップトラックはその大きさから基本的には1ナンバーとなります。
ただし1ナンバーの車は毎年車検を受けなければいけないために、それを面倒に感じる人は3ナンバーで登録をするという人もいます。
ただし1年単位での税金は1ナンバーの方が安いため計算しておくことが必要です。合わせて車の大きさなど条件が適用されるかどうかを確認しておきましょう。
ガソリン代
メーカーや車種によって燃費が違っているために一概には言えないのですが、一般的には普通車よりも燃費が悪いためにガソリン代が多くかかることになります。
カタログの公開燃費を確認しておきましょう。
重量税・自動車税
ピックアップトラックの一例を見てみると、
- 重量税
新車登録から13年未満の場合・・・49,200円
13年を超えた場合・・・64,800円
18年を超えた場合・・・75,600円 - 自動車税
自家用車登録・・・8,000円
営業車登録・・・6,500円
となっています。やはり重量がかなりあるということから重量税が高くなっていることがわかります。
普通車の感覚でいると思ったより高いと感じてしまうかもしれません。自動車税は用途によって変わってきます。営業車として登録していると少し安くなります。
自賠責保険
- 自賠責保険
日産タイタンを新車購入の場合は2年で24,900円となります。ただし車両の大きさなどによってはさらに高くなることもありますので事前に確認しておきましょう。
ちなみに任意保険に関しても1ナンバーの車は3ナンバーの車よりもかなり高くなる傾向にあります。これはやはり「事業用」として考えられることが影響していると言えます。
高速代
1ナンバーの「普通貨物自動車」は高速道路では「中型車」という扱いになります。そのため普通車として登録される3ナンバーよりも高速料金は高くなります。
また、1ナンバーの中型車は休日割引などが適用されませんのでどうしても高い料金を支払わなければならないことになります。
日本でピックアップトラックが少ないのはなぜ?
維持費は高い?高くない?
日本でそれほど出回っていないということもあるピックアップトラックは維持費が普通車よりも高くなっています。
これは普通車よりも燃費が高いということ、高速料金などが高いということ、任意保険が高くなるということが関係しています。
また、それだけではなく、販売されている種類が少ない、出回っている数が少ないということから故障・修理が必要になった場合などは部品が取り寄せになることが多くなっています。
そのため修理に時間がかかる、費用がかかるということになるのです。それを嫌がる人はピックアップトラックを利用したくないと感じるでしょう。
住宅・道路事情
そもそも日本の車がアメリカで人気なのにアメリカの車が日本ではそれほど人気にならないのはこれが大きく関係しています。
アメリカの車は多くが「大きい、頑丈、燃費が悪い」というものになっています。日本は道幅が狭く、駐車場なども狭いものが多いためにそもそもアメリカ車に向いていないのです。
そのため日本では軽自動車や普通車でも燃費が良いもの、小回りがきくものが人気となっているという現状があります。ピックアップトラックの大きさが日本では受け入れられにくいのです。
アメリカのピックアップトラック事情
アメリカでは広大な土地、広い駐車場という環境のためにピックアップトラックの大きさはまったく問題になりません。
また、アメリカではピックアップトラックを維持していくための税金も安いというメリットもあります。
郊外に住んでいる人などは一度に大量の荷物を買い込むためにピックアップトラックの積みやすい荷台は魅力的なのです。
こういった理由もあってアメリカではピックアップトラックが人気となっているのです。
まとめ
ピックアップトラックは日本ではそれほどなじみがなかった車ですが少しずつ人気が上昇してきています。
そのなかでやはり気になるのが燃費や維持費です。普通車よりは燃費が悪いというデメリットはありますが、その大きさや力強い走りは魅力的だと言えるでしょう。