プロパンガス配送運転手の年収/給料の相場は?気になる平均的な収入について紹介!
家庭などで使用するプロパンガスを配送する仕事があります。
トラックが活躍する分野の一つなのでドライバーとして就職や転職を検討している方もいらっしゃるかと思われますが、気になってくるのはどのくらいの年収を得られるのかですよね。
そこで今回は、プロパンガス配送運転手の年収について、仕事内容も含めて詳しく紹介していきます。
プロパンガスの配送ってどんな仕事?
プロパンガス配送運転手の主な仕事内容は、ガス会社のトラックにガスボンベを積み込み、顧客の住宅までプロパンガスを配送することです。
もちろん、ただガスボンベを配送しても顧客にそれを設置するノウハウはありませんから、ガスボンベを交換する作業もドライバーの業務のうちになります
一軒家であれば個別に配送と交換を行います。集合住宅の場合は一カ所にガスボンベをまとめて入れておくことが多いでしょう。
また、ガスを供給しているガス管のバルブのチェックなども行います。このときバルブが腐食していたり破損していたりしたら交換作業を行います。ガスの警報器などの点検や交換を行うこともあります。
なお、これらは基本的に外で行う作業です。そのため、警報器の点検や新規顧客との契約といった場合を別にすれば、ドライバーが直接接客を行うことは少ないでしょう。
プロパンガス配送運転手の年収について
仕事内容について把握できたところで、今回の本題である収入面がどうなっているのかを見ていきましょう。
平均年収
ドライバー職の給与体系は月々の額がある程度決まった月給制であったり、日給や週給制であったりと様々です。中には安定しているとは言えないような仕事もあるでしょう。
プロパンガス運転手の場合は会社によって異なるため一概には言えませんが、少なくとも年収という単位で見れば、平均500万円前後と言われています。
他のドライバー職と比較してみると、長距離を走る大型ドライバーよりは低いものの、宅配などを主な業務とする小型トラックのドライバーよりは約100万円ほど高い水準です。
年間というスパンで見れば充分安定していると言って差し支えないでしょう。
平均月収
では、月単位で見た場合はどうなのでしょうか。月収に関しては年収から逆算するとわかりやすいのですが、平均して月額30万円ほどの給料であることが多いようです。
12ヶ月分にボーナスをプラスすると500万円前後になってくる、ということですね。
ただし、この30万円という数字はあくまでも平均である点には注意しておいたほうがよいでしょう。プロパンガス配送の仕事には閑散期と繁忙期があるため、時期によって給与額は大きく変動するのです。
賞与
ボーナスについては制度自体の有無も含めて会社の規定によって変わるため、一律この額とは言えません。
他業種の会社と同じように年2回支給されるところもあれば、月々の給料に含まれているためボーナスという形では支給されないところもあります。
詳しく知りたければ求人情報の給与面を確認してみるなど、就職したい会社を個別に調査するのがよいでしょう。
歩合制が多いプロパンガス配送の仕事
先ほども少し触れましたが、プロパンガス配送運転手の月収は時期によって大きく変動します。これは、プロパンガス配送運転手の給与体系において歩合制の占める割合が大きいためです。
先述したとおり、プロパンガス配送には閑散期と繁忙期があります。閑散期である4~10月には仕事が少ない反面、11月~3月には忙しくなるわけです。
冬に近づくにつれて寒くなってくると熱いお風呂や温かい料理が恋しくなるものですから、自然とガスの使用量が増えてプロパンガス配送の需要が高まるということかもしれません。
ともあれ、歩合制が導入されている仕事で業務量にばらつきがあるということは、当然ながら給料の額も時期によって変わってくるということ。月給が閑散期と繁忙期とで変わってくるのはこれが理由です。
閑散期の給料が30万円ほどなら、繁忙期の給料は50~60万円になるとも言われています。
運送業界と比べて見ると?
プロパンガスの配送に使われるトラックは3tまでの車両が多いです。3t以下の小型トラックを使用する他のドライバー職の給与水準は年収350万~400万円。
これに対してプロパンガス配送運転手は先述のとおり平均年収500万円ほどですから、同サイズ帯のトラックを運転するドライバーの中では比較的よい条件と言っても構わないでしょう。
とはいえ、プロパンガス配送運転手はあくまでもある程度エリアが限定された仕事でもあります。
長距離を運転するドライバーは年収700万~800万ですから、額を比べればそれよりは低いと考えられるでしょう。
総じて言えば、プロパンガス配送運転手は走行距離のわりには稼げる職種であると言えます。
実際の求人情報はどうなっている?
具体的な給与の額について見ていきましょう。
求人1
先述のとおり、プロパンガス配送運転手の給与体系には歩合制が導入されています。したがって、仕事量が多ければ多いほど稼ぎも大きくなる仕組みです。
このことは、同じプロパンガス配送の仕事であっても、都市部で働くのと地方部で働くのとでは収入に差が出てくることを意味します。
都市部では人口が多い分プロパンガスの需要も多いため、より大きな稼ぎを得られるのです。
たとえば首都圏向けにプロパンガスの配送を行っているとある会社の求人では、入社後の月給が24万6千円。そこに各種の手当や年2回の賞与があるほか、勤続していくにつれて昇給も望める体制となっています。
求人2
反対に、地方部は忙しくない分給与水準もそれなりというケースが多いです。とある九州の会社では、月の基本給と手当の合計が21万3千円となっています。
プロパンガスの配送に必要な資格ってあるの?
ところで、プロパンガス配送運転手の仕事に就くには運転免許以外にどのような資格が必要とされるのでしょうか。
保安業務員
プロパンガス配送運転手は
- ガス機器の点検
- ガス漏れの有無のチェック
- ガスメーターの定期交換
といった業務をこなします。これらの業務を行うためには、保安業務員という資格が必要です。
保安業務員講習を受講し、かつ6ヶ月以上の実務経験を積むことで保安業務が可能になります。講習の受講料は13,200円です。
高圧ガス移動監視者
プロパンガスのボンベを輸送するためには、高圧ガス移動監視者の資格を持っていなくてはなりません。
高圧ガス保安協会の主催する講習を受講し、検定に合格することで高圧ガス移動監視者の資格を取得することができます。
講習は年4回行われており、合格基準は正答率60%以上、合格率は85%前後と言われています。
まとめ
プロパンガス配送運転手は、3tクラスの車を運転するドライバーとしては安定している仕事の一つです。ドライバーとして転職や就職を考えている方はぜひ検討してみてください。