パッカー車の運転が上達するコツと注意しなければならないポイントとは?
パッカー車はゴミ収集車、塵芥車などと呼ばれるゴミを集めていく車です。かなり独特な形状をしていることから運転が難しいとされていますが、実際にどのようなものかはあまり知られていません。
そこでここではパッカー車の運転について紹介していきたいと思います。
パッカー車の役割と需要について
パッカー車は家庭や会社、事業所などから出てくるゴミを処分する専用施設まで運ぶための業務用車両です。普通のパッカー車は回転板で集めたゴミを押し込んで圧縮する装置を備えています。
家庭ゴミを集めるのには2トン車が使われることが多くあります。日常生活をするにも事業を行ういもゴミは発生します。そのためパッカー車の仕事は無くなることはありません。
また、その独特な形状から運転は高度な技術が求められています。
パッカー車の運転の難しさ
車両の長さ、幅の違い
「三菱ふそう」のファイターを例に見てみると、
- 車体寸法:全長680cm・全幅217cm・全高273cm
- 車体総重量:7.995トン
- 最大積載量:1.95トン
となっており、普通車よりも横幅、長さがともに長くなっていることがわかります。
収集物への横付け
ゴミ収集車、パッカー車はゴミを集めていかなくてはいけません。ゴミを収集するのは車の後部に備えられていますので、ゴミがある場所をその後部に近づける必要があります。
それがうまくいかないとゴミを集める際に手間取ってしまうことになります。
バック
パッカー車の構造上、バックする際には後部の窓から後ろ側を見ることはできません。窓やドアを開けて後ろを見ながらバックしても車の真後ろは見えないのです。そのため思った場所にバックして車をつけるのが難しくなるのです。
パッカー車運転のコツを紹介!
ブレーキ、アクセルの操作
パッカー車に限らず、トラックの運転はアクセルの踏み込み加減が難しいとされています。
理屈で説明しているものもあるのですが、結局はアクセルやブレーキの踏み込みの感覚を身につけなければいけません。どれくらい踏むとどうなるのかということを感覚で覚えていきましょう。
車両感覚を把握する
ぶつける、こするというのは車両の長さや幅の感覚がわかっていないために起こることです。どのあたりまで車があって、曲がる、バックするといった動作を行ったときにどうなるかが予測できなければいけません。
まずは運転している車両の感覚を覚えていきましょう。
目印を決める
感覚が完全に身につくまでは目印を決めると運転しやすくなります。自分が運転する際に目立つように目印を決めておきましょう。
パッカー車でバックする時のコツは?
自信がなければ目視
後部が見えないパッカー車ではバックがもっとも難しいと言われています。慣れてくれば感覚的にわかってくることもありますが、自身がつくまでは目視して確認をするのがもっとも安全です。
はっきりと見えない場合は一度車から降りて後方がどうなっているかを見に行きましょう。
バックモニターの活用
これは付いている車と付いていない車があるのですが、バックモニターが便利です。後方につけられたカメラによって後方が確認できるために、それを見ながら運転すれば後方がどんな状態かわかるということになります。
同乗者の誘導
パッカー車は一人ではなく、二人もしくは三人などでチームとなって行動することがあります。一人が運転していると、後の人たちがゴミを集めてくれるというものです。
この際、この同乗者にバックの誘導をしてもらうという方法があります。
運転だけではなく操作にも気を付けよう!
パッカー車は事故が多い車両でもあります。ゴミを集めて圧縮していく装置にはとんでもない強い力が加わっています。もし腕などを巻き込まれてしまうと大事故につながります。
また、空き缶にガスなどが残っていたりすると爆発することもあります。パッカー車は運転も大変ですが、ゴミを集める動作にも危険が混じっているのです。
まとめ
パッカー車の仕事は人々が生活していく上で必要不可欠なものです。そのため、これからも急になくなることはなく、安定して仕事が見込めます。ただしパッカー車の車両は運転が難しくなっています。
よくその構造を理解した上でパッカー車の運転をしていきましょう。