トラックの横乗りは気まずい?新人ドライバーなら必ず経験する横乗りについて紹介!
「気まずい」トラックの横乗り中にほとんどの方がそのように感じることがあるのではないでしょうか。初対面の先輩ドライバーと狭い車内で、長時間一緒にいるため当たり前といえば当たり前です。
そこで今回は、新人トラックドライバーが経験する横乗りの気まずさや対処法、そして横乗りの期間についてご紹介していきたいと思います。
誰もが経験するトラックの横乗り
トラック運転手になるためには誰もが経験した事があるのが「横乗り」です。これからトラックの運転手になりたいと思う方も、必ず経験する事なので横乗りがどんな事なのかをわかりやすく説明していきましょう。
横乗りというのは新人が先輩ドライバーの助手席にのって、仕事をする時の手順やルートや荷物の積み下ろしや伝票の扱い方、お得意様への接し方などを細かく覚えるための登竜門です。
これをしないと一人前のドライバーにはなれません。
どれくらいの横乗り期間があるのか?
いくら仕事を覚えなくてはならないとはいっても、いつまで横乗りをすれば良いのか知りたい!そんな方に一般的な横乗りの期間をそれぞれ企業形態別にご紹介いたします。
大手運送会社
最も横乗りの期間を長く設けているのが大手運送会社でしょう。大手運送会社は研修期間として先輩ドライバーの横乗りをしなくてはなりません。
その期間は会社によって違いますが2週間から1か月程度が多いようです。さらに指導してくれるのは先輩ドライバーというよりも、各営業所に配属されている専門の指導員が行う事が多いです。
中小運送会社
中小企業の場合は大手運送会社よりも若干バラつきがあるようです。ですが長くても2週間で一人立ちしなくてはならない事が多いでしょう。
その理由は大手よりも人員不足である事があげられます。できるだけ早く一人前になって欲しいのが実情でしょう。
もちろんルート配送などの場合は2週間以上行う事もあります。会社の状況に応じて横乗りの期間は変わりますし、覚えが良い悪いによっても変わってくるでしょう。
個人経営運送会社
個人経営の運送会社では最短3日くらいで一人で仕事をしなくてはならない事もしばしばです。ルートや仕事をすぐに覚えてしまう人にとっては最高だと感じるかもしれません。でも自信がない人にとっては困りものです。
募集するからには人が足らないからである事が多いので、できるだけ早く一人前になって欲しいのでしょう。経験者優遇するのはこうした事情があるからなのですね。
お互いに気まずいトラックの横乗り
新人ドライバーとして先輩ドライバーの横乗りをするのはとても気まずいと感じるものですが、実は逆に教えなくてはならない先輩ドライバーも同じように気まずいものなのです。これは経験したらわかります。
もしも教えていて新人が辞めてしまったら自分の責任になるのでは?と考えてしまったり、年齢が違ったりするとどんな話題を話せばいいのかがわからなかったり、目的地に着くまでお互いに地獄に感じてしまう事もあるでしょう。
どちらも同じくらいきついと感じる事なので、あまり最初から気まずいと感じたり何を話せばいいのかわからないなんて気にする事は無いのです。
少しリラックスしてなるべく早く覚えられるよう努力してみてはいかがでしょうか。
横乗り中の会話について
そうはいってもトラックの中でどんな会話をすればいいのか知りたいですよね。基本的には仕事の話をしましょう。
わからない事があれば何でも聞いてみて良いのですが、くれぐれも同じ事を何度も聞いてはいけません。覚えが悪いと思われてしまいます。かといって仕事の話ばかりをしていてもつまらないですよね。
最初からプライベートな話をするのは良くないかもしれませんが、慣れてくればお互いのプライベートな話もできるようになり、良い先輩後輩になれる事もあります。
トラックの横乗りを卒業するためには?
ここではトラックの横乗りを卒業するためにはどうすれば良いのかを簡単に説明していきます。
ルートを覚える
横乗りをするのはルートを覚えるためでもあります。最も簡単に横乗りを卒業するためには、ルートをばっちり覚える事が一番重要です。
ルートを覚えれば積み込む順番も自ずとわかりますし、下す順番も把握できるようになります。
さらに配送する時間帯によっては警報器などが作動している事があるので、そうした警報器の解除の方法もルートを覚えるのと同時に覚えるといいでしょう。
荷物の積み下ろしを覚える
先ほどちょっと触れましたが、ルート配送の場合は一番遠い場所に一番最初に行って、徐々に会社に近い場所へと戻りながら配送していきます。もちろん会社の規定にもよります。
荷物を積み込む時には一番最初に下す荷物は手前に、一番最後に下す荷物は奥に積み込んでいきます。こうした荷物の積み下ろしの順番や、扱い方も覚えておくと良いでしょう。
ちなみに一人で積み下ろしができるようにならないと横乗り卒業はできません。
運転に慣れる
トラックの運転が初めての方は特に気を付けなくてはならないのがトラックと乗用車は違うという事です。
左折や右折をする時の死角のチェックはもちろんですが、カーブを曲がる時に後輪が縁石などに当たらないかなども気を付けましょう。
箱が大きいと遠心力がかかるので横転してしまう事もあるかもしれません。急ブレーキや急発進で荷物が崩れる事もあるので、優しく丁寧に運転できるよう心がけると良いですね。
仕事を覚えるための横乗り業務
横乗りは大変気まずいですし早く卒業したいと思うものですが、誰でも経験する事でもあるのです。しかもトラックの運転に必要な技術などを身につける事ができたり、仕事で必要な事を学べる大切な期間でもあります。
いつか一人立ちをして先輩ドライバーの仲間入りを果たして一人立ちした時、先輩が言っていた事がわかったり一緒に仕事していた時には感じた事がない不安感を味わう事もあるでしょう。
それと同時に一人で仕事を任された高揚感や楽しさも経験できるので、一人立ちができるよう頑張りましょう。
まとめ
今回は、トラック運転手なら誰もが必ず経験する『横乗り』とは何か?横乗りをする目的や企業の規模によって違う期間、必要性や覚える事などについてをご紹介いたしました。
早く一人立ちしたいのであれば頑張って仕事を覚えていきましょう。