バッテリー液の見方は簡単! 選び方・補充方法をわかりやすくご説明します
バッテリーを見てみると外側からでもバッテリー液が入っていることがわかります。
バッテリー液が入っている容器には上限と下限の印がありますが、もし下限を下回るとバッテリーの劣化につながることも!
今回はバッテリー液の定期点検や見方そして補充方法などをご紹介いたします。
バッテリー液の見方
まずはバッテリー液の見方や減ったらどうなってしまうのかをお話ししましょう。
バッテリー液残量が減るとどうなる?
バッテリーは電気を貯めておく電池の役割を果たしている部分です。例えば車をスタートさせる時にカギを回してエンジンに点火しますよね。
この時バッテリーが無ければエンジンをスタートできないわけです。
バッテリー液は充電などで使用している内に減ってしまうことがあります。液体なので蒸発することがあるからですね。
減ったら補充しないとバッテリーそのものが劣化したり、最悪は火災や爆発などを引き起こす可能性もあるので気を付けたいところです。
バッテリー液残量の見方
バッテリー液の残量を見るにはバッテリーの容器の外側についている目盛りを見ると良いでしょう。
バッテリーの側面にはUPPERとLOWERのラインが引かれているので、LOWERに近い状態にあったら減っている証拠です。バッテリー液を補充して中間あたりまで液がくれば大丈夫です。
バッテリー液の補充をする時は明るい時間帯にしましょう。見えにくい場合には懐中電灯などのライトを使って確認すると良いでしょう。
バッテリー液の点検はどれくらいの頻度で?
バッテリー液が足りているかどうかを確認する頻度ですが、ひと月に1回くらい確認すれば極端にバッテリー液が減ってしまうということはありません。
点検をする時にはバッテリーの腐食の点検やねじが緩んでいないかもチェックしましょう。
腐食についてはバッテリーのねじ付近に白く粉を吹いたような感じになることがあるので、それが激しい場合は専門家に点検してもらうと良いでしょう。
ちなみにメンテナンスしなくても良いというものもありますが、やはり点検はしておいた方が良いでしょう。
バッテリー液を補充しよう
ここではバッテリー液の補充の仕方をご紹介いたします。
バッテリー液補充の前に準備すること
まずはバッテリー液を用意しましょう。そして準備としてはエンジンは必ず切りましょう。そして万が一のことを考えて火の気がない状態で行います。
また、バッテリー液を補充できたかどうかを確認するためにも水平な場所で補充します。
水平な場所でというのは他にも理由があります。腐食するくらいの強い液体なので水平な場所じゃないとこぼれてしまったら大変です。
なので水平な場所でバッテリー液の補充をしなくてはならないわけです。
バッテリー液の補充は破れてもいい服装で
バッテリー液は何でできているのかというと硫酸と精製水を混ぜたものです。
硫酸は非常に強い液体で衣服や皮膚などに付着するとボロボロになってしまいます。硫酸がかかると火傷をしたかのようにただれてしまいます。
また、服も焼けてしまいますので焼けて困るという服装で行うのではなくて、捨てても良いくらいの要らない服で作業をしたり、作業用のつなぎなどに着替えてからバッテリー液の補充や点検を行う方が良いでしょう。
他にもゴーグルをつけて目の保護をし、アクセサリー類も全て外します。
バッテリー液を補充してみる
実際にバッテリー液を補充しましょう。バッテリー液を補充するためには6つの入り口があるのでそれぞれに均等にバッテリー液を補充していきます。
注意しなくてはならないのはバッテリー液の上限であるUPPERのラインを超えてしまわないことです。
あふれてしまわないようにするためや、微妙な量を補充するためにおすすめなのがスポイトを使うことです。
スポイトで微妙な量の調節をしながら入れすぎないようにバッテリー液を継ぎ足していきましょう。
バッテリー液に触れてしまったら?
スポイトを使ってバッテリー液を補充すれば、そうそう手などにバッテリー液がつくということは無いかと思いますが、万が一バッテリー液が手についてしまったら、すぐに流水でバッテリー液を洗い流さなくてはなりません。
でもできれば万が一液が跳ねたとしても直接肌にかからないように手袋を使って作業をすると良いですね。
ちなみに直接触った覚えがないのにヒリヒリしたりした場合には、かかっていなくても一応流水で洗い流すようにしましょう。
バッテリー液の選び方
ここではバッテリー液の選び方についてご説明いたします。
カー用品店や通販で買える
前の章でバッテリー液の中身は硫酸と精製水とお伝えした通りですが、蒸発するのは硫酸ではなく精製水の方です。
つまりバッテリー液が蒸発して減ると硫酸の濃度が濃くなってしまうためですね。だからバッテリー液の補充液の中身は実は精製水です。
バッテリーの補充液はカー用品ショップやガソリンスタンドなどでも購入できます。他にも楽天やアマゾンといった通信販売サイトなどでも購入することができるので、あらかじめ用意しておくと良いかもしれませんね。
水道水でも大丈夫?
バッテリーの補充液が精製水ならば水道水でも構わないのでは?とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、水道水というのは塩酸や消毒用の薬品などが含まれています。
これを使うとバッテリーそのものが劣化してしまう可能性があるのでやめましょう。
必ずカー用品ショップやガソリンスタンドそして通販サイトでも良いので、バッテリー補充液を購入して補充してあげるようにしましょう。
バッテリー強化液とは?
カー用品ショップなどへ行くと『バッテリー強化液』なるものをご覧になった方も多いでしょう。
これはバッテリー強化剤や強化液というのはバッテリーの通電性を向上する働きがあります。もちろん永久的に性能を上げるわけではありません。
一時的に通電性を改善したいと思う時などに使用するのは問題ありませんが、それでもバッテリー内部で結晶が発生する現象を止めたり解消したりできるわけではありませんのでそこだけ理解してお使いになると良いでしょう。
バッテリーを長持ちさせる方法
最後にバッテリーを長持ちさせる方法についてですが、そもそもバッテリーの寿命は2年~4年程度です。それ以上に延長することは難しいかもしれません。
最高に良い状態を維持できれば5年程度は使えるかもしれませんが、そのためにはいくつかの項目を満たしましょう。
一つは定期的にエンジンをかけましょう。エンジンをかける場合は30分ほどかけましょう。
また、今回ご紹介したようにバッテリー液を定期的に点検し、足らなかったら補充するなどをすれば寿命が極端に短くなることはないでしょう。
まとめ
今回はバッテリー液が減ってしまったらどうなってしまうのか?そしてバッテリー液はどのようにして見れば良いのか?バッテリー液を補充する方法などについてご紹介いたしました。
今回の記事がバッテリーについて疑問を持っている方のお役に立てれば幸いです。