居眠り運転防止アプリで本当に居眠り運転は防止できるのか?おすすめの居眠り防止アプリ
運転中、自分の意思とは無関係に眠くなってしまうことはありませんか?
特に一日の大半を運転して過ごすトラック運転手は、眠くなってしまってもすぐに止まることができないため、辛く感じる場合も多いはずです。そんなときに便利なのが、居眠り運転防止アプリ。
今回は居眠り運転防止アプリの効果や特徴などについて詳しく紹介していきたいと思います。
後を絶たない居眠りによる事故!
居眠り運転が危険であることを知らないドライバーは存在しません。
にもかかわらず居眠りを原因とする事故が後を絶たないのは、知識として知っているからといって防げるものではないということ。
わかっていてもいつの間にか寝てしまう、というのが居眠り運転の怖いところなのです。言うまでもないことですが、居眠りをしてしまっては運転操作も危険察知もできません。
ノーブレーキで接触や追突してしまうことになりますから、大事故に繋がる可能性が非常に高いと言えます。
ドライバー自身の命や預かっている荷物を守るためにも、運転中の居眠りをしないように対策しておくことが求められます。
居眠運転の原因とは?
居眠り運転の対策をするには、まず居眠りしてしまう原因を突き止める必要があります。
睡眠不足
居眠りの代表的な原因が睡眠不足です。近年は緩和されつつあるとはいえ、ドライバーはまだまだ長時間労働になることの多い職種です。
そのため、気をつけていないと睡眠時間が不足しがちになります。17時間起き続けた人の作業能力は血中アルコール濃度0.04%の人と同じになるという研究結果もあるほどです。
血中アルコール濃度0.04%といえば酒気帯び運転として免停に相当する基準ですから、それと同じ状態になる睡眠不足がいかに危険かわかりますね。
睡眠時間が短い、睡眠の質が低いといった人は要注意です。
漫然運転
漫然運転とは、集中力や注意力が低下した状態で運転を行うことを表す用語です。
- ぼんやりと運転したり
- 他のことに気を取られたまま運転したり
といった行為がこれにあたります。
心にあらずといった状態での運転となるため漫然運転そのものが不注意なのですが、ぼうっとしながら運転していると眠気を引き起こすという点でも危険です。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS)という症状があります。
これは眠っている間に無呼吸状態が繰り返される病気で、寝苦しかったり、眠った後でも疲れがとれていなかったりといったことの原因になります。
つまりは睡眠時無呼吸症候群を抱えている人は睡眠の質が低くなるということですから、睡眠不足と同じ状態を引き起こすわけです。
事実、睡眠時無呼吸症候群が居眠り運転と関係しているというデータも存在します。
推移民事無呼吸症候群の患者は、運転中に眠気を覚える割合が常人と比較して4倍、居眠り運転を経験する割合が5倍にも達します。
居眠り運転防止アプリは効果があるの?
上記のとおり、居眠り運転には背景となる原因が存在します。
居眠り運転防止アプリはそうした根本原因を取り除くものではないため、100%居眠り運転を根絶できるという性格のものではありません。
しかし、居眠りしそうになっているときに注意を促してくれるものですから、対処療法とはいえ一定の効果は見込めると言えるでしょう。
おすすめの居眠り運転防止アプリは?
居眠り運転防止アプリにもいくつかの種類があります。アプリごとにどのような機能を持っているのか見ていきましょう。
居眠り運転警告カーナビ
まずは居眠り運転警告機能つきのナビゲーションアプリ、「リアルタイムの位置追跡 共有、居眠り運転防止 カーナビ、天気予報、土地面積計算、旅行情報、羅針盤」を紹介しましょう。
これはSYMS Studioより配信されている地図・ナビアプリで、
- GPSデータを基にしたカーナビとしての機能
- カメラプレビューで顔をトラッキングしながらの眠気感知機能
を持っています。ドライバーの顔を継続的にモニタリングして、まぶた、頬、唇、頭の様子を検知。
まぶたが指定の位置より下にあって一定時間以上動かなければ、ドライバーが居眠りしていると見なして警報を発信するという仕組みです。
居眠り運転警告
「居眠り運転警告」は、IOWORKSから配信されている運転サポートアプリです。
スマートフォンのフロントカメラでドライバーの顔を撮影し、眠気を覚えている反応が検出されたら警告音と振動を発するというアプリです。
ジンズ・ミーム・ドライブ
「ジンズ・ミーム・ドライブ」は、株式会社ジンズから配信されている運転サポートアプリです。
運転中のまばたきや眼球の動き、頭の動きの変化をトラッキングして覚醒度を測定し、画面と音声で眠気の可能性を知らせるというものです。
無理をせず仮眠を取ることも大切!
居眠り運転防止アプリはあくまでも居眠りの可能性をドライバーに伝えるものであって、実際に居眠りを防げるかどうかはドライバーにかかっています。
したがって、アプリを使えば100%居眠り運転を防止できるというような過信は禁物。限界を感じる前に早めに仮眠を取るなど、眠気の原因を取り除くことが重要です。
まとめ
しばしば大事故の原因となる居眠り運転は、居眠り運転防止アプリを使うことによって一定の予防効果が見込めます。
ただし、アプリも万能ではありません。適度に仮眠や休息をとるなど、そもそも眠気を覚えないようにする習慣をつけるように心がけましょう。