段ボールの積み方で何が変わる?荷物に合った積み方の重要性について
段ボール箱は荷物の輸送をするのに最も多く使われている素材ですが、意外な事に積み方によっては大変脆く崩れやすい素材でもあるのです。ただし積み方さえしっかりしていれば荷崩れやつぶれを避ける事ができます。
今回は段ボールの上手な積み方をご紹介いたします。
段ボールの積み方で何が変わる?
ここでは段ボールの積み方でどんな事が変わるのかについてを簡単に説明いたします。
積み付けのスピード
段ボール箱の積み方にはいくつかの方法があります。
段ボールに詰め込まれている荷物の重量にもよりますが、最適な積み方ができれば積み上げる時のスピードが格段に速くなります。積み上げるスピードが速くなればそれだけ配送スタートの時間が早くなるのです。
つまり段ボールの積み付けのスピードが上がればそれだけ荷待ちのロスが減り、運転手の疲労も軽減され会社としても利益が上がるという事につながっていくのです。だから正しい積み付けが重要になるわけですね。
荷崩れ防止
正しい方法で積み付けができれば荷崩れを抑制する効果も期待できます。もちろん段ボールに入っている荷物の形状や重量にもよりますが、荷物の重量に合った積み付けをするのが非常に重要な事がわかります。
パレットを使って重量に合った積み方をして必要であればラップなどで固定して積み込みます。こうする事で積み重ねても荷崩れがしにくい状態で輸送する事が可能となり、荷崩れによる時間のロスや商品の破損を抑制できるのです。
段ボールの潰れ
正しく積み付けができれば段ボールがつぶれてしまったりする事故も起こりにくくなります。段ボールがつぶれてしまったら荷主からのクレームにもつながり、結果的に会社としての信用を失いかねません。
これを回避する事ができるので、正しい段ボールの積み方をしなくてはならないでしょう。段ボールがつぶれないように積みつけるためには、荷物の大きさや重量にあった最適な積み方をマスターしておく必要があるでしょう。
段ボールの積み方のパターンとは?
ここでは段ボールの積み方にはどんなパターンがあるのか、それぞれをわかりやすく説明していきましょう。
ブロック積み
まずはブロック積みという積み方をわかりやすく説明いたします。ブロック積みという積み方は同じ方向で積み上げる方法です。倉庫などに保管する時などによく使われる積み方ですが、基本は4段で1パレの事が多いです。
ブロック積みのメリットは積み上げるスピードが非常に早い点です。倉庫に大量の商品を積み重ねる時には効率よく積み込めるのですが、デメリットとしては安定性が非常に悪いという点です。トラックに積み込むには向いていません。
交互列積み
交互列積みは一番下の列は縦に積み込み、その上の段は横に積み込むという方法です。交互に縦積みと横積みを重ねるこの方法も、倉庫内に荷物を保管する時などに向いている積み方だと言えるでしょう。
この積み方のメリットはスピーディーに積み重ねる事ができるという点ですが、スピードに関してはブロック積みの方が断然上でしょう。ただし安定性についてはブロック積みよりも高いので、積み上げる段数も6段程度重ねる事ができます。
レンガ積み
レンガ積みとはレンガを積む時に半分ずらして積み重ねていく積み方です。主に袋状になっている荷物を積み込みする時の積み方で、ずらして積み込んでいくので安定性が高く荷崩れがしにくい積み方です。
縦に3つ並べ横に2つの荷物を置き、その上は横に2つの荷物を置き、縦に3つ並べて置いていく方法ですが、慣れないと時間がかかりますが荷崩れ防止効果が高いというメリットがあり、荷崩れをして破損しないように運ぶための積み方になります。
スプリット積み
荷物の入った段ボールは全て同じ形で同じ大きさとは限りません。スプリット積みは異なる形状や大きさの段ボールを積み込む時に重宝する組み方です。基本はレンガ積みですがあえて段ボール同士の隙間を開けて積み込んでいきます。
スプリット積みのメリットは異なる大きさの段ボールを積み込む事ができるという点ですが、デメリットとしては隙間が空く点です。でもこのデメリットはラップを使ったりベルトを使う事で解決する事ができるでしょう。
ピンホール積み
ピンホール積みという積み方は真ん中にホールつまり穴が空いた状態に積み込んでいく方法です。一段に積める量は少ないですが大きな段ボールを積み込むのに最適です。
風車のように箱を並べていきますが、次の段は180℃方向を変えて同じように風車のように並べていきます。パレットを上手に使ってパレットと同じ幅に荷物を積んでいくのに最適です。
メリットはパレットと同じ大きさに積めるので安定感があるという点です。デメリットとしては積み込める箱の数が少な目という点だけでしょうか。
段ボールは組むことで強度と安定性が増す!
そもそも段ボールは強い素材でできている事や、リサイクルして使う事ができたり再資源としても利用できる優れた素材です。でもいい加減に積み込むと安定が悪くてつぶれたり中の製品が破損する事だって考えられます。
これを回避したり段ボールの特性を最大限に活かすためには、荷物の量や荷物の大きさや重量に応じた輸送をしなくてはなりません。そのためには荷物の重さや量に応じて最適な積み方をする必要があります。
最適な積み方をすれば段ボールにかかる重量が上手に分散されて、強度と安定性が増して安全に荷物を輸送する事ができるのです。
荷物に合った積み方が重要!
段ボールは積み方によって重量の分散や安定性が増すという事は事実ですが、荷物によっては合う積み方と合わない積み方があります。もし積み方が合わないと荷崩れをしたり破損してしまう事も考えられます。
そうならないためには
- 荷物がどんなものなのか
- 荷物の重量がどのくらいなのか
などをしっかりと考慮して、最適な方法で積み込みをする必要があります。それができれば荷物の破損や段ボールのつぶれなどを起こさず、お客様にも満足してもらえる輸送ができるでしょう。
まとめ
今回は段ボールの積み方の種類や積み方によってどのようなメリットがあるのか?さらに積み方の特徴とそれぞれのメリットとデメリットなどをご紹介いたしました。
この記事が段ボールの積み方をマスターしたい!という方のお役に立てれば幸いです。