ルート配送ドライバーの給料/平均年収が知りたい!月給やボーナスは相場でどのくらい?
ルート配送ドライバーの給料はどれほどなのでしょうか。働くにあたって給料は大切なポイントになります。そこで今回は、ルート配送ドライバーの給料についてご紹介していきたいと思います。
運送業の基本はルート配送
町を走っているトラックの多くは小型トラックや中型トラックで、ルート配送という仕事に従事しています。
ルート配送の業務は多岐に渡っていて、スーパーへの食料品の配送、コンビニへの配送やドラックストア、自販機のジュースの補充など多くの配送がルート配送で行われているのです。
ルート配送は運送業の基本であり、日本の物流を支えるとても重要な仕事です。その一方でルート配送の仕事は普通免許があれば働く事ができ、運送業初心者や女性の方でも比較的容易に働く事ができる敷居の低さも魅力になります。
極めれば奥は深く、その一方で運送業初心者でも安心して働く事ができる敷居の低さを兼ね備えている仕事がルート配送になります。
どんな仕事なの?
ルート配送の仕事はあらかじめ決まったルート(コース)に荷物を配送する仕事です。扱う荷物はさまざまですが、個人宅や店舗、会社などに資材や食品、雑貨などを運びます。
ルート配送はルート営業とも呼ばれていて、1日数十件のお客さんとコミニュケーションを取りながら仕事をする事になります。
長距離運転手のように黙々と自分の仕事を行うというよりは、一般的なサラリーマンのような働き方に近いのがルート配送の仕事になります。
1日の流れは、朝出社して、アルコールチェックと始業点呼を行い、荷物の積み込み、途中の休憩(昼食)を挟みながら、終日配達して何もトラブルがなければ、定時に業務終了という流れになります。
会社によっては夜勤がある会社もありますので、昼夜が逆転する場合もあります。
ルート配送ドライバーの給料について紹介!
平均給料
ルート配送の平均給料は月給で31万円になり、運送業界の業種の中で必ずしも高い方ではありません。
これはトラックドライバーの給料は乗車するトラックの大きさに比例して給料も高くなる傾向があるためで、ルート配送の仕事の場合、2tトラックの割合が高くなるために全体的には低い傾向になります。
ただ例外もちろんあり、大手の宅配業者などは先述した給料より高い月給をもらっている場合もありますし、勤続年数や経験、資格によっても変わってきます。
最近ではアマゾンフレックスのような、新しいタイプのルート配送も出てきており、月収40万〜50万というのも夢ではない状況になってきています。
平均年収
ルート配送の仕事の平均年収は371万円になります。日本の平均年収と比較するとやはり低い傾向にあります。
月給で換算すると31万円に、初任給では20万円程度が相場のようです。ちなみにアルバイト・パートは平均時給が922円、派遣社員では1218円になっています。
正社員の給料分布を見てみると、ボリュームが大きいのは366〜405万円の水準で、平均年収の371万円はこのゾーン含まれています。
ただ、ルート配送の仕事の全体の年収幅は210〜522万円と比較的広いため、勤務する企業や経験、求められるスキルによって、年収に大きな差が出てくるものと思われます。
賞与
賞与については、入社する会社によってかなり開きがあります。会社によっては数万円の寸志程度のところもあれば、全くでないところも・・・
大手であれば、20〜30万、勤続年数や資格の有無によってはそれ以上のところも多くあります。
トラックのサイズでも給料は変わる
2tトラック
ルート配送のドライバーの給料はトラックのサイズによっても違ってきます。これはルート配送の仕事に限ったことではなく運送業会全般に言える事でもあります。
これは、なぜかというと、運送会社が荷主からもらえる運賃が荷物の量や配達件数、重量を基準にしているためで、トラックが大きいほど多く荷物を積める=運賃も多くなる、という事になり、少なからず給料と連動しているためです。
2t車のルート配送の年収は250〜350万位でしょうか。運送業界の中で決して高収入というわけではありませんが、その分定時できっちり仕事が終わる場合が多く自分の時間を有効に使う事ができます。
4tトラック
4tトラックで行うルート配送の仕事は2tトラックに比べて荷物が多く件数も多い事が多いので、2tのルート配送より労働時間は長くなりがちです。体力的にも4tトラックのドライバーの方がきつい場合が多いです。
その一方で給料に関しては4tドライバーの方が高い場合が多く、年収で300〜400万位になります。より高収入を目指すなら4tトラックを目指してはいかがでしょうか。
都市部と地方では給料に差が…
ルート配送の仕事の給料は住んでいる地域によっても変わります。都市部と地方でかなりの開きが出てきているのです。これは物価の違いや仕事の量による残業時間の差やその県の最低賃金も影響しているようです。
また、営業所が全国にあるような会社では地域の物価や最低賃金を勘案して基本給を設定しているところもあり、そういった事で都市部と地方で給料の差が出てしまうのです。
例えばルート配送の仕事の地域別の給料を比べてみると、大阪府の平均年収が385万円なのに対して、最も給与水準の低い沖縄県では271万円でその差は115万円にのぼります。
業界全体で給料は上昇傾向にある
近年、新聞やニュースなどで運送業界の人手不足が盛んに話題になっています。その原因はいくつもあると思いますが、主に物量の増加、少子高齢化によるドライバーの成り手の不足と言われています。
暗い話ばかりかと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。なぜなら今運送業界は空前の売り手市場で、給料も上昇傾向にあるからです。
ここ最近の人手不足は運送業者だけではなく、荷主にもそういった認識が広がってきており、長い間、停滞傾向にあった運賃も上がる流れができてきています。
今は海外との競争やAIの普及により銀行や電気、自動車業界では終身雇用の崩壊やリストラが行われています。そんな中で運送業界は何処吹く風、リストラなどとは無縁の世界です。
最も安定している業界といっても過言ではありません。
まとめ
ここまではルート配送の仕事の給料について解説してきました。ルート配送の仕事は長く勤める事ができ、自分の趣味や楽しみを両立できる魅力的な業種です。給料的にもお伝えしたように上昇傾向にあるので自信を持ってオススメします。