大型トラックのギアチェンジ難しい?スムーズなギアチェンジの方法教えます!
大型トラックのギアチェンジは難しい?そんなイメージをお持ちのドライバーは多いのではないでしょうか。
確かに乗用車の運転に慣れてしまっている一般のドライバーや初心者の大型ドライバーにとって、大型トラックのギアチェンジは難しく感じるかもしれません。
ですがちょっとコツを掴めば大型トラックのギアチェンジは決して難しくありません。今回の記事では大型トラックのギアチェンジをスムーズに行うコツを解説していきたいと思います。
マニュアルトラックのメリットは大きい
燃費の向上
現在は大型トラックもオートマ搭載車が多くなってきて、各運送会社もオートマチックの大型トラックを導入するところが増えてきました。
実際、オートマ車はクラッチ操作が不要で操作が簡単なことから、ドライバーの負担軽減には大きな効果があります。その一方で燃費はどうかというとやはりマニュアル車の方が燃費は良いのが現状になります。
運送会社にとって燃費などの維持費は外す事ができない重要な問題です。燃費の事を考えればマニュアル車を選択するメリットは大きいという事になるでしょう。
耐久性が高い
マニュアル車はオートマ車に較べてトランスミッションの構造がシンプルで耐久性が高いため、オートマチック車に較べて故障等が少ないメリットがあります。また故障の際の修理費もオートマ車に較べて安く済みます。
導入コスト減
マニュアル車はオートマ車より車体価格が安く導入コストが抑えられる事もメリットになります。また先述しましたが、マニュアル車はオートマ車と比較すると故障が少なく、修理費が安くすむ事がほとんどです。
オートマ車のトランスミッションが壊れてオーバーホールなんて事になると、修理費が百万近くになる事もあります。導入コスト、また維持費の面でもマニュアル車のメリットは大きいといえるでしょう。
ギアチェンジをスムースに行うためには?
基本は2速スタート
大型トラックはトルクが太いため、1速を使用する必要はほとんどありません。
使うのは坂道発進など大きな駆動力が必要な時だけで、逆に普通の走行時に1速を使ってしまうとスムーズに発進する事ができずに、ギクシャクしてしまいます。
大型トラックを運転する時は2速発進が基本になるという事を覚えておきましょう。
グリーンゾーンでのシフトチェンジ
大型トラックのタコメーターにはグリーンゾーンが設定されています。このグリーンゾーンは燃費や環境に良い回転数を表していると同時に、ギアチェンジをスムーズに行うための目安になっています。
坂道や追い越しをかけるのに加速する場合はしょうがないにしても、通常の走行ではグリーンゾーンでのシフトアップを心がけるようにしましょう。
丁寧なシフトチェンジ
経験豊富なベテランドライバーは大丈夫だと思いますが、初心者ドライバーはギアチェンジを行う際、どうしても無理やり力で入れてしまう人が多いです。そうなるとどうしてもスムーズにギアチェンジする事ができません。
大型トラックはギアと回転数があっていないとスムーズにギアチェンジができない事が多いので、しっかり回転数を合わせて力を抜いてギアチェンジを行うようにしましょう。
クラッチ調整
クラッチがつながるのが上すぎたり、下すぎたりすると、中途半端なクラッチ操作になってしまいスムーズなギアチェンジができません。また燃費にも悪影響を及ぼしてしまいます。
クラッチの位置は長い間走行していると変わってきてしまうので、定期的にクラッチ調整をするようにしましょう。
ギアチェンジがスムーズに行われないと?
燃費の低下
ギアチェンジがスムーズに行われないと、トランスミッションに悪影響を及ぼして長い目で見た時に故障の原因になりかねません。またエンジンの回転数も安定しないため、どうしても燃費が悪くなってしまいます。
逆に言えばスムーズなギアチェンジを心がける事で燃費が向上し故障の予防にもつながるという事です。ギアチェンジをスムーズに行う事が大型トラックのランニングコストの削減につながります。
クラッチの摩耗
ギアチェンジがスムーズに行われないと、どうしても半クラッチの状態が長く続いてしまいクラッチの摩耗が早くなってしまいます。そんな状態が長く続いてしまうと、クラッチが破損する可能性もあり、高額修理が必要になる場合も出てきてしまいます。
ギアチェンジをスムーズに行う事はトラックに関わる様々なコストの削減につながるという事になり、プロドライバーとしての腕が試されているという事ではないでしょうか。
近年ではオートマ化するトラック業界
乗用車のオートマチック車の割合は90%を超えるといわれていますが、近年では大型トラックもオートマ車の割合が増えてきています。
その背景には、技術が進み、オートマ車でもスムーズな発進が可能になり、燃費も良くなってきている点があるようです。
さらにマニュアル車は運転の仕方によって燃費効率が変わりますが、オートマ車なら誰が運転しても燃費が変わらないといった側面もあります。
また冒頭にも述べましたがオートマ車はクラッチ操作が不要でドライバーの負担の軽減につながるといった理由で導入している運送会社も多いようです。
運送会社はどこも人手不足なために、少しでも多くのドライバーを確保できるようにコストには目をつぶって、あえてオートマ車を導入している企業も増えてきています。
こういった理由で今後もオートマ車を導入する企業は増えていくものと考えられます。
まとめ
大型トラックのギアチェンジというと難しい印象があるかもしれませんが、やはり慣れの問題が大きいと思います。
初心者の内はスムーズなギアチェンジができないかもしれませんが、経験を積むうちに必ずスムーズなギアチェンジができるようになりますので安心してください。
今回の記事がそういったドライバーの皆様の一助になれば幸いです。