フォークリフトの上手な乗り方・職場で信頼されるリフトマンになるためのコツとは
フォークリフトは運送業、倉庫業などによってはなくてはならない機械です。
そのフォークリフトには、立って操作するものと、座って運転するものがあります。
どちらも基本的な操作は同じですが、細かい部分で違うところもあります。そこでここではフォークリフトの乗り方、運転の仕方について紹介していきたいと思います。
フォークリフトの種類
カウンターバランスフォークリフト
一般的にフォークリフトというとこちらを指すことが多くなっています。
座って運転をするようになっており、前方にフォーク(ツメ)があります。
また、バランスをとるために車両の後部には重りが入っており、横転しにくいようになっています。
教習所などでもこちらが使われるのが一般的で、ブレーキを踏めば車両が停止するという普通車に近い運転をするようになっています。
汎用性は高いものの、小回りがきかないために狭すぎる場所では使えないということ、荷物を持ち上げて運転しているときは死角が多くなるために事故が多くなるというデメリットもあります。
リーチフォークリフト
こちらは立ったままで運転するフォークリフトです。小さい回転半径で動くことができるために狭い場所や倉庫内などでよく利用されています。
使いやすく、フォークの操作はカウンターバランスのものとあまり変わりませんが、ブレーキが違っています。こちらはアクセルを踏むと動き、離すと止まるようになっています。
また、狭い運転半径で動けるメリットはあるものの、縦長になっている機械のために急カーブなどを行うと横転する可能性が非常に高いというデメリットもあります。
フォークリフトの乗り方の基本
乗車前に行うこと
フォークリフトは非常に便利な車両であり、運送業や倉庫業では欠かせないものですが、それだけに事故も多いのが特徴です。
事故を減らし、安全に利用するためにはまず乗車前の点検は欠かせません。
リフトが正常に動くのか、フォークに異常はないかなどフォークリフト自体におかしいところがないかチェックが必要です。
また、利用する周囲に危険なモノ、人がないかどうかを確認し、安全に利用できる環境かどうかを確認してから利用することが重要です。
安全第一を心がける
フォークリフトは操作に慣れていない初心者も事故を起こしますが、慣れてきたベテランも多く事故を起こす車両です。
荷物の積み方は適切か、安全なスピードで移動しているか、周囲にぶつかりそうなものはないか、など常に安全を第一に考えて操作するということが何よりも重要になってきます。
正しい姿勢と服装で
フォークリフトを操作する際には一定の正しい姿勢で目線を安定させることが重要です。荷物を持ち上げる際などに目線が安定しなければ上手く積み上げる、持ち上げることができません。
また、フォークリフトを運転する際には作業服など運転に適している服装をすること、安全靴やヘルメットなどで身を守るということなどが重要になります。
特にフォークリフトでは荷崩れなどが起きた際に適切な服装や装備をしていないと大けがにつながる可能性があります。
外輪差に注意
フォークリフトは小回りがきかないという弱点があります。
そのため、ハンドルを大きく切って急カーブをしようとすると外輪差によって車体がずれてしまったり、横転してしまうという可能性もあります。
できる限りハンドル操作は小さく、急回転をしないように運転しなければいけません。
フォークリフト、これができれば上級者
荷物を仮置きするときは
フォークリフトでは荷物を運搬する際に一度に目的地までいかずに途中で仮置きする場合があります。
その際には周囲に人がいないか、ぶつかりそうなモノがないかということに注意しなければなりません。周囲に対して一声かけるといったことがあればなおさら良いでしょう。
思わぬ危険もしっかり予測
フォークリフトは荷物を持ち上げて運搬中に死角となっている部分で人やモノとぶつかったり、停止している状態から動き出した時などに人にぶつかったりすることがあります。
絶えず周囲に注意して、フォークリフトが動く範囲に人がいないかを確認しておかなければいけません。
フォークリフトを降りるときには
フォークリフトを停止させて降りる際には、フォーク(ツメ)は下まで降ろしておかなければいけません。
中途半端な高さで止めていると、歩いてきた人がそれにつまづいてしまうということがあります。
フォークリフトに乗るための資格
フォークリフトの運転の業務に係る特別教育
フォークリフトを運転するには運転資格が必要となります。「運転免許」というものはありませんが、技能講習や特別教育を受けた上で「修了証」を取得していなければいけないのです。
この運転資格を持たない人がフォークリフトを運転した場合は法令違反となります。最大荷重1トン未満のリフトの場合は特別教育の講習のみとなっており、試験はありません。
ただし、実際には現場で動かすフォークリフトにかなり制限がかかってしまうため、これだけでは不足することが多くなっています。
フォークリフト運転技能講習
最大荷重1トン以上のリフトを運転するには「講習」「学科試験」「実技試験」を受けて合格しなければいけません。
実際に現場で運転するにはこちらの運転資格が必要になることが多いので、こちらの取得を目指した方が良いでしょう。
講習をしっかりと受けていれば合格率は90%以上の講習ですので、まず問題はないでしょう。
まとめ
フォークリフトは非常に便利な車両ではありますが、それだけに危険が多いものでもあります。
利用する際には正しい使い方、安全への意識、周囲への気配りに注意して運転するのが良いでしょう。