ゴミ収集車のお値段はおいくら?新車・中古パッカー車の価格相場はいくらぐらい?
毎日街のどこかで頻繁に見かけるのがゴミ収集車です。随分たくさん走っているけれどよく考えたらゴミ収集車の車両の値段が気になります。
パッカー車と言われるゴミ収集車は機能、種類が違えば値段も意外と違うのです。今回はパッカー車の仕組み、種類、メーカーの違いや中古と新車の値段についてご紹介いたします。
ゴミ収集車の特徴
ここではゴミ収集車の特徴について基本的な事をご紹介いたします。
ゴミ収集車とは
ゴミ収集車というのは家庭ゴミや企業からでる廃棄物などを収集し、集めたゴミを処理場まで運んでいくための車両の事を言います。
一般的にはゴミ収集車と言ったりしていますが、実はこの車はパッカー車と呼ぶ事もあります。一方で行政の方では何というのかというと、塵芥車(じんかいしゃ)と言ったり塵芥収集車など言う方が多いようです。
呼び方は違うけれどもすべて同じゴミ収集車の事を指しています。ではゴミ収集車の仕組みについてを説明いたします。
ゴミ収集車の仕組み
ゴミ収集車は後ろからゴミを入れて、ドラムの内部でゴミを圧縮しながらゴミを収容して、ゴミを捨てる処分場についたら所定の場所にゴミを捨てます。
そしてゴミ収集車の仕組みは一種類だけではありません。ですが基本的な仕組みは同じで、シャーシ部分、架装部分(ドラム)そして圧縮装置の部分で構成されています。
それぞれの違いはドラム内部や圧縮装置の部分が違いますので、後程これらの仕組みの違いや特徴についてをご説明いたします。
ゴミ収集車の値段
気になるのがゴミ収集車の値段ですが、同じような作業をする事ができるのに種類によって開きがあるものなのです。
さらに新車と中古では値段の基準が変わってきます。例えば新車の場合だったらシャーシと架装部分の種類や大きさで変わります。
では中古は?というと車両の年式であったりどのくらいの走行距離なのかであったり、さらに車両全体を見た時の状態によっても変わってくるのです。
つまり一般的な車両の値段の決め方とほとんど変わらないものなのです。
ゴミ収集車のメーカー
ここではゴミ収集車のメーカーを、パーツ事にご紹介していきましょう。
ゴミ収集車に使われるシャーシ
ゴミ収集車に使用されているシャーシはメーカーによって違うのは当然なのですが、ゴミ収集車用にシャーシを作っているというメーカーはありません。
例えば元となっているのは輸送用トラックなどに使われているものばかりです。いすゞならエルフやフォワードが使われ、三菱ふそうならキャンターやファイターが多いですね。
日産だとアトラスという車両やコンドルなどが使われています。日野ならレンジャーやデュトロ、マツダはタイタンが使われています。
ゴミ収集車架装を作るメーカー
どこのシャーシメーカーでもゴミ収集車のメインである架装の部分は作っていません。この部分を作っているメーカーは極東開発工業であったり、新明和工業というメーカーであったり、富士車両だったりモリタエコノスなどです。
これらの架装部分を各メーカーのシャーシに搭載する事でゴミ収集車が完成するのです。
ただし架装部分のメーカーの名を目にした事が無い方もいらっしゃるのではありませんか?それはシャーシのメーカーの車両がパッカー車として販売しているからなのです。
ゴミ収集車の圧縮部分
ここではゴミ収集車の圧縮部分の種類とそれぞれの特徴、仕組みについてをご紹介していきましょう。
回転式
ゴミ収集車に多い回転式は家庭ゴミや事業ゴミなどを集積するのに活用されています。ドラムの後ろにゴミを入れると回転式の羽がゴミをドラムの内部へと運んでいき、奥へと圧縮しながら詰め込んでいきます。
ただし圧縮する力はものすごく強いというわけではありません。なぜなら回転するのは手前だけで奥までは届かないからです。
動く仕組みは羽がついていて羽が手前に動きゴミを入れると後方へと書き込んでいく仕組みです。
プレス式
プレス式はもっともパワフルなゴミ収集車です。投入口に装着されているのはプレスプレートという頑丈なプレートで、ゴミを入れるとまず最初にプレスして粉砕してしまいます。
粉砕してある程度細かくなったら奥へと押し込むのです。別名を圧縮板式ゴミ収集車と言うだけあって、一般家庭から出るゴミではなく粗大ごみなどの収集用として使われます。
大型の冷蔵庫でも粉砕するだけのパワーがあるので、収集する時には十分気を付けなくてはなりません。
ロータリー式
ロータリー式はドラムに特徴があります。プレートなどは付いておらずドラムがぐるぐると回転する事でゴミを奥へと収納するのです。
一応奥へ溜まっていけばある程度の圧縮は期待できますが、他の二種類に比べたらパワー不足です。
そのため最近ではロータリー式のゴミ収集車を使っている団体は減っているようです。作業する方の安全面ではとても良いのですが、効率が低い事から中古でもあまり見かけなくなっているのです。
ゴミ収集車の排出方法
ここではゴミ収集車の排出はどのようになっているのか、その仕組みをご紹介いたしましょう。
ダンプ式
一つはダンプ式という方法です。この方法はダンプと同じようにドラム部分の前が上に上がります。前が上がれば当然傾斜ができるのですから、中に入っているゴミも下に滑り落ちていくのです。
とても簡単な仕組みになっています。しかしながらダンプ式にも欠点はあります。それは荷物全てが傾斜だけで落ちていくとは限らないからです。
そのため完璧にごみを落とすには棒やほうきなどを使って丁寧に取り除く必要があるでしょう。
押し出し式
押し出し式はドラムの中に大きなプレートが装備されているタイプのゴミ収集車です。
一番奥つまり運転席のすぐ後ろの部分に付いているプレートが収集口に向かってゴミを押していき、一気に押し出すことができるのです。
一度にほぼ全てのごみを排出する事ができるので、ドラム内を清掃する時に非常に楽です。
ただしとても便利なのですがプレートが内部にある分ドラムに収容できるゴミの量が少なくなってしまうというデメリットもあります。
ゴミ収集車(新車)の値段相場
ゴミ収集車を新車で購入する時の値段は車両のトン数つまり大きさによって変わってきます。例えば小型のゴミ収集車の新車の相場は、およそ400万円~600万円程度と言われています。
中型車になると新車でおよそ500万円~800万円の間くらいで取引されています。大型のゴミ収集車を新車で購入しようとしたら、およそ800万円~1000万円程度ほどで購入する事ができるでしょう。
ただしこの金額はサイズ(トン数)による違いです。仕様が違ったりすればそれによって値段も変わってきます。シャーシの部分はどこのメーカーもそれほど価格は変わりません。一方で中古車の場合を見てみましょう。
ゴミ収集車(中古)の値段相場
日野 デュトロ
日野のデュトロ、3トン、年式は平成31年、走行距離294km、ボディはホワイトのキレイな小型パッカー車です。この中古車はプレス式で駆動方式は2WD、修復歴がなく程度がとても良い中古パッカー車です。
バックカメラが付いているので後方の安全確認が楽にできます。MT5速なのでAT限定免許では運転する事はできません。
価格は746万円なので非常に入手しやすいお値段なので、中古パッカー車を狙っている方におすすめです。
日産ディーゼル コンドル 増トン
日産ディーゼルのコンドルという車種のパッカー車です。年式は平静18年と若干古めですが外装はキレイなホワイトです。走行距離は26.1万km、トン数は3.6トンとなっています。修復歴がないのが良いですね。
プレス式で増トン仕様となっているので効率よくゴミの収集作業を行う事ができ、回数も若干減らすことができるでしょう。
価格も年式が古い分だいぶ買い求めやすくなっていて、186万円の支払い総額で済むのはお買い得です。
いすゞ エルフ
いすゞエルフのパッカー車です。4トンなのでかなりの大容量です。産業廃棄物の収集などに有利かもしれません。年式は平成25年と比較的新しいのでとても美しい外装をしています。普段からのお手入れの賜物でしょう。
クリーム色と後ろがブルーのツートンカラーで、プレス式パッカー車となっています。走行距離は6.3万kmとパッカー車としては少ない方でしょう。
天然ガスなのでエコな会社に最適です。アイドリングストップなど環境に配慮しています。価格は支払総額が273万円とかなりリーズナブルです。
まとめ
今回はゴミ収集車の値段や基本的なゴミ収集車の構造などについて、さらに中古パッカー車の仕様や価格などについてもご紹介いたしました。
この記事がゴミ収集車の値段を知りたいという方の参考になれば幸いです。