チップ車の荷卸しはどうしてるの?気になる積み降ろし作業について紹介!
チップ車はチップの積み降ろしに特徴があります。そこでここではチップ車とは何なのか、どのような方法で積み荷の積み降ろしをしているのか、運転するのに必要な免許はどういったものなのかについて紹介していきたいと思います。
チップ車とは?
チップとは紙の原料となる木材のかけらです。このかけらを「ホッパー」と呼ばれている大きな箱状の荷台に大量に積んで運搬するのがチップ車です。
海外から船で運ばれてきたチップを港から製紙工場まで運搬するのが主な仕事となります。基本的には屋根がなく、飛散しないようにネットがついているものが多くなっています。
一部には開閉式の屋根があるタイプの車両もあります。大型トラックや大型トレーラーが主な車両となります。
気になる積み降ろしについて
積み込み方法
チップを荷台に積みこむのは重機を使用します。
- 「ホイルローダー」
- 「パワーショベル」
がメインの重機となります。
ホイルローダーは「タイヤショベル」とも呼ばれる巨大な重機で、大量のチップを一度に救うことができるショベルがついており、大きいものであれば一回でかなりの量を積めるためにそれほど時間をかけずに積み込みができるというメリットがあります。
パワーショベルは「油圧ショベル」とも呼ばれるもので、こちらはタイヤではなくキャタピラーで走行します。
ホイルローダーよりは小さいものが多く、その分狭い場所でも作業できるというメリットがあります。大型トラックであれば30分ほどで積み込むことができます。
荷降ろし方法
チップ車からチップを降ろすのには大きく3つの方法があります。
「スライドデッキ」はトラックの荷台部分にいくつもレールが備えられており、それを使って積み荷を降ろすことが可能です。
重すぎるものの移動には向いていませんが、軽いもの、大量にあるものに向いています。そのためチップの運搬には適しています。
「トラックダンパー」はトラックダンパーと呼ばれる荷台にチップを載せたまま角度をつけてトラックの後方部分からダンプカーと同じようにチップを降ろすという方法です。
時間をかけることなく一気に荷降ろしが可能となっており、効率的に作業をすることができます。
「重機を使用する」という方法もあります。こちらは積んだときの反対の作業を行うことになります。チップをショベルですくって降ろしていくことになります。
チップ車に必要な免許と資格
大型免許
チップ車には2t、4t、10t、トレーラーなど色々な種類があります。
運転するトラックによって必要となる免許が違いますが、チップ車は大量のチップを輸送をしなければいけないためにほとんどが大型車両となります。
そのために大型免許はとっておきたいところです。大型免許を持っているとどのサイズのものでも運転できるので、仕事の幅が広がります。
けん引免許
チップ車には大型トラックと大型トレーラーがメインとなります。トレーラーを運転することも多いために、けん引免許を持っているとさらに仕事の幅が広まります。
けん引免許を持っているとチップ車以外でもトレーラーを運転することができるために持っていて損はない免許です。
車両系建設機械
チップ車では積み場でドライバーが自分で積み降ろしをすることはあまりないのですが、場所やその時のタイミングによっては自分で積み降ろしをするということもあります。
そういった時に車両系建設機械の免許を持っていると非常に重宝されます。作業がスムーズに進むだけでなく、相手先からも感謝されるでしょう。
小型車両系建設機械
車両系建設機械と同じ理由で持っていると色々と都合の良いことが多い免許です。
また、会社によってはこういった資格を持っていると「資格手当」が発生することがありますし、就職や転職も大きく有利になります。関連する資格は取れるのであれば取っておくと良いでしょう。
チップ車で手作業はほぼない!
小型トラックなどでは荷物は手作業で積み降ろしをすることが多いのですが、チップ車のような大型車両で積み荷がチップのようなものの場合は手作業で積み降ろしをすることはほとんどありません。
大型車両の運転、重機の操作はそこまで力仕事というわけではないので体力的な負担はイメージほどはないでしょう。ただし、チップを降ろすときにスコップなどを使用して細かい部分をさらえるということはあります。
まとめ
チップ車は大型車両のなかでも特殊なものです。積み降ろしには他の荷物とは違うやり方を行うこともあります。
ただ、手作業で積み降ろしをすることはほとんどありませんので体力的な負担はそれほど大きいものにはなりません。