パッカー車(ゴミ収集車/塵芥車)には色んな種類がある!サイズや特徴も合わせて紹介!
パッカー車は私達の出す一般廃棄物や、企業の出す産業廃棄物の収集を行ってくれる、欠かせない存在ですよね。
そんなパッカー車にはいくつか種類があり、収集物によって使い分けられていることをご存知でしょうか。
そこで今回は、パッカー車の種類やサイズなど分かりやすくご紹介していきたいと思います。
パッカー車の役割
パッカー車とはそもそも何なのか?どんな役割を持っている車なのかについてを簡単にご紹介いたします。
一般廃棄物の収集
もっとも一般の方が目にするのがゴミ収集車としてのパッカー車です。一般の家庭から出るゴミを収集するのが主な役割となります。
家庭ごみの収集用として使用されているパッカー車は2tが一般的ですが、2t車のパッカー車でおよそ45リットルのごみ袋300個近くを収容する事ができます。
産業廃棄物の収集
産業廃棄物を収容するためのゴミ収集車もあります。一般の家庭ゴミとは違って建設現場などで出るゴミ、病院関係で出る医療産業廃棄物の収集を行います。
一般の家庭から出るゴミと一緒に廃棄する事ができないので、別に収集しなくてはなりません。
パッカー車の種類と特長を紹介!
ここではパッカー車の種類とそれぞれの特徴についてをご紹介いたします。
プレス式
プレス式はタンクに2段階のプレス装置が付いていて、ゴミを圧縮して収集していくタイプのパッカー車です。ゴミを入れると手前の圧縮機で粉砕します。その後奥についているプレス機で圧縮して収納します。
大きな家電製品まで粉砕する事ができるので、粗大ゴミの収集などにも使われます。
回転式
回転式のパッカー車の特徴は後部についている回転板が、ゴミを奥へと運んでいきます。プレス式と比べると圧縮能力が低いので、大量のゴミの収集には向いていません。
そのため粗大ゴミの回収に使われる事は少なく、一般的な家庭ゴミの収集に使われるパッカー車です。
ロータリー式
ロータリー式というと想像しにくいかもしれませんが、内部にドラムを装備していてそのドラムが回転しながらゴミを奥へと押し込んでいくタイプのゴミ収集車です。
他のタイプのパッカー車は圧縮して奥に収容してからゴミを入れますが、ロータリー式は常に回転させている状態で収集するので、休みなくゴミを収集する事ができるという特徴があります。
収集物の排出について
ここではパッカー車に収集したゴミをどのようにして排出するのか、その方法をそれぞれご紹介いたします。
押し出し式
基本的にパッカー車の排出方法は2種類です。その一つである押し出し式は、排出板という装置がついていて、その排出板で奥から手前に向かってゴミを押し出します。
このタイプの場合は排出板より後ろにゴミがたまる事がないので、効率よく残さず一気に排出する事ができるので、作業をする側としても楽に排出できます。
ダンプ式
もう一つの排出方法はダンプ式という方法です。この方法はダンプのように荷台の前の部分があがるタイプです。コップから水を捨てるように箱をさかさまにする事ができるので、一気に排出する事ができます。
ただしこの排出方法だとあまり重いゴミを排出するのには適していないので、軽めのゴミを収集する回転板式のパッカー車に適している排出方法です。
パッカー車の一般的なサイズは2~4tトラック
ゴミを収集するパッカー車の特徴や種類、そして排出方法などについてをご紹介いたしましたが、ここではパッカー車のサイズについて触れてみたいと思います。
一般的な家庭ゴミの収集をするパッカー車は2tトラックが主流です。これは家庭ゴミの集積所が広い道路に面しているとばかりは言えないためです。住宅街などの場合は特に大きなパッカー車だと通りにくいという事情があります。
そのため住宅街などで使用するパッカー車は2tが多いのです。一方で建設現場などの場合は大き目のゴミが出るので、2t以外に4tのパッカー車があります。道路の広さや収集するゴミの量によって大きさも変わるのですね。
収集物に合わせた種類があるパッカー車
パッカー車はゴミの収集を行うために使用されている車両ですが、収集する荷物によって最適な車両を使います。また荷物の形状や大きさを考慮して最適な大きさの車両を使います。
例えば
- 一般の家庭ゴミ・・・回転板を使ったタイプ
- 粗大ごみ・・・プレス式
- 紙ごみなどの軽いもの・・・ダンプ式
といったように、今回ご紹介した3つのタイプの車両を使い分けするのです。最適なパッカー車を選択する事によって、作業効率が上がり短時間で街をキレイにする事ができるのです。
まとめ
今回はパッカー車の種類を3つご紹介いたしました。そしてそれぞれの特徴や役割、適したゴミについても簡単ではありますがご紹介いたしました。
パッカー車の仕事に興味がある方の参考になれば幸いです。ただし作業を行う時には十分に注意して事故やケガの無いよう気を付けて行いましょう。