10tトラックの寸法/サイズとは?高さ/幅/長さ/重さについて種類別に解説
10tトラックなど、大きい車に乗りたいというのは、トラック運転手をやる上で憧れの1つですよね。
10tトラックが、どのくらいのサイズなのかを大型トラックで有名なメーカーの車種を具体例で挙げて解説いたします。
この記事を読めば、今乗っている車とのサイズの違いを理解することが出来ます。
何をもって大型トラックと呼ばれるのか
最も大きいトラックタイプは10t型と呼ばれるタイプです。ただし、この条件を満たすには様々な要素、サイズやら積み込み可能量など複合的に絡むため、一口に説明するのはことは難しいのです。
そのため、可能な限りわかりやすくシンプルに、大型トラック(10tトラック)について解説します。
主な10tトラックの寸法とは?
有名な10tトラックの寸法や積載量について紹介します。
∟いすゞ ギガの寸法について
有名どころの「いすゞ自動車 GIGA」には、以下のようなものがあります。
- カーゴ(省エネタイプor融雪剤対策タイプ)
- スーパーカーゴ
- カーゴクール(バンorウィング)
- ダンプ
など非常に豊富です。それでは、同じ大型トラックでもどこが違うのでしょうか。
まずは荷台サイズの差です。ISUZUが自社内で全てのパーツを製造し大型トラックを仕立てている訳ではありません。荷台については車体架装を専門とする業者が担当しています。そして、どの企業が製造元かということによって、サイズに差が出るのです。
具体的には、
- 「日本フルハーフ」
- 「日本トレクス」
が荷台架装を担っています。
次にタイヤ数からのサイズ差です。「タイヤ設置箇所数×駆動タイヤ数」で示される規格差によっても大きさに差異が生まれます。
ギガにはタイヤ数からの規格がいくつかありますが、いすゞは「6×2」「8×4」「前ニ軸」となります。それぞれ規格別にカーゴの数値を見てみましょう。
まず、車輌規定です。
6×2
- (総)L: 11.825、W: 2.49、H: 3.155
- 最遠軸距→7.125、輪距→前2.06/後1.835
- 荷台内寸→L: 9.5、W: 2.35、H: 0.45
- 地上高→(床面)1.32/(最低)0.165
8×4
- (総)L: 11.97、W: 2.49、H: 3.04m
- 最遠軸距→7.335、輪距→前2.085/後1.875
- 荷台内寸→L: 9.6、W: 2.35、H: 0.45
- 地上高→(床面)1.13/(最低)0.125
前ニ軸
- (総)L: 11.52、W: 2.49、H: 3.17
- 最遠軸距→7.335、輪距→前2.06/後1.85
- 荷台内寸→L: 9.2、W: 2.35、H: 0.45
- 地上高→(床面)1.38m/(最低)0.205
重量規定(単位はt)を見ていきましょう。
- 6×2・・・車輌8.86、積載最大15.9、総量24.87
- 8×4・・・車輌9、積載最大15.7、総量24.81
- 前ニ軸・・・車輌8.54、積載最大11.2、総量19.85
となります。その他規定も紹介します。
6×2
- タイヤ(前後)→275/80R22.5-151/148J
- 回転の半径→最小9.8m
- 燃費重量車→4.05km/L
- 定員数→2人
8×4
- タイヤ(前後)→245/70R19.5-136/134J
- 回転の半径→最小9.8m
- 燃費重量車→4.05km/L
- 定員数→2人
前ニ軸
- タイヤ(前後)→11R22.5-14PR
- 回転の半径→最小11.3 m
- 燃費重量車→4.2km/L
- 定員数→2人
です。
三菱ふそう「スーパーグレート」
三菱ふそうの「スーパーグレート」とは、三菱ふそうが製造及び販売をしている10tクラスの大型トラックの総称です。
ニュージーランドでは、「ショーグン(=Shogun)」という名前で知られ、
- カーゴ型
- ダンプ
- トラクター
- ウイングボデー
など多種にわたり、需用が求められています。
車両寸法について見ていきましょう。
- 全長:11990mm
- 全幅:2495mm
- 全高:3790mm
- ホイールベース:7220mm
- トレッド:前2050mm / 後1850mm
- 荷室内寸法:長さ9635mm / 幅2410mm / 高さ2470mm
- 床面地上高:1215mm
- 最低地上高:200mm
次に重量・定員数です。
- 車両重量:10765kg
- 最大積載量:14100kg
- 車両総重量:24975kg
- 乗車定員:2人
- 最小回転半径:9.8m
- 重量車モード燃費値:4.05km/L
日野「プロフィア」
通称「グランドプロフィア」とも呼ばれている、日野の「プロフィア」とは、日野が製造及び販売している大型トラックの事です。
1992年に「スーパドルフィン」をフルモデルチェンジして販売された際、車名にサブネームをつけ、「スーパードルフィン・プロフィア」とし、モデルチェンジした2003年には、車名も改め、「プロフィア」という名前に変更しました。
車両寸法から見ていきましょう。
- 全長:5520mm
- 全幅:2490mm
- 全高:3475mm
- ホイールベース:3180mm
- トレッド:前2050mm / 後1840mm
次に、重量・定員数を紹介します。
- 車両重量:7030kg
- 車両総重量:17240kg
- 第5輪荷重:10100kg
- 連結車両総重量:52550kg
- 乗車定員:2名
日日産UD「クオン」
車両寸法から紹介します。
- 全長:9,120 mm
- 全幅: 2,490mm
- 全高: 3,100mm
- ホイールベース: 5,525mm
- トレッド前後:2,030/1.840mm
荷台内寸法は
- 長さ6,200mm
- 幅 2,200mm
- 高さ520mm
- 荷台オフセット320mm
- 床面地上高1.630mm
- 最低地上高255mm
です。性能は
- 最小回転半径7.3m
- 重量車モード燃費値4.05km/L
- 乗車定員2人
- 車両重量10.795kg
- 最大積載量11.000kg
- 車両総重量21.905kg
となります。
それぞれの10tトラック最大積載量は異なる
単に10tトラックと言っても車種・メーカー等によって各寸法の詳細は異なるため、主なメーカーや車種を目安にして下さい。
最大積載量の算出方法は「車両総重量-車両重量-( 乗車定員×55kg )」です。10tの寸法や車種によって最大積載量も変わるので、必ず確認するようにしましょう。