ミキサー車の洗車を効率よく進める方法とは?はつり・生コン洗浄に役立つアイテム

ミキサー車は洗車を怠ってはいけません。とても重要な事なのですが、その理由は生コンは時間が経過すると硬く固まってしまうからです。

そのためおドラム内部の洗浄は欠かせないのです。今回はミキサー車の洗車とはつりの方法、どの程度やればいいのかご紹介いたします。

ミキサー車の洗車

ここではミキサー車と洗車の関係について簡単にご紹介いたします。

ミキサー車に洗車が必要な理由

ミキサー車の洗車を自らしなくてはならない事って多いですが、ミキサー車の場合は洗車はこまめに行わなければなりません。その理由は輸送している積荷が特殊だからです。

ミキサー車で運んでいるのは生コンです。生コンは時間が経つと固まって取れにくくなってしまいます。そのたミキサー車は現場で生コンを下ろしたらすぐ洗わなくてはならないのです。

よく工事現場の前でミキサー車がホースで洗車しているのを見かけますが、あれも早く落とさないと固まってしまうからなのです。

ミキサー車洗車のタイミング

ミキサー車洗車のタイミングですが、現場に荷物を下ろしたらできるだけ早く洗い流した方が良いです。

広い現場の場合はミキサー車の汚れを落とす場所があるので、丁寧じゃなくても固まったら困る場所や見た目の汚れを落とす事ができます。

でももし現場にそれだけの場所がない場合は公道で簡単に落としておくだけに留まる事もあるでしょう。どちらの場合でも他のミキサー車の迷惑にならないように、迅速にしなくてはなりません。

なので会社に戻ってから改めて丁寧に洗車する必要があるので、積荷を下ろした直後と帰社した時に洗車します。

荷降ろし後のミキサー車洗車

ここでは荷下ろし後のミキサー車洗車の手順について簡単にご紹介いたします。

ドラム内部の生コンを落とす

まずはドラム内に残っている生コンを落としていきます。ミキサー車の水タンクからタンク内部に水を高圧ガンで流します。ドラムを回転させて内部のコンクリートを落とし、ドラムを回転させて内部の汚れを落とします。

生コンを流し込むホッパーやシューターも水洗いします。ブラシを使って丁寧に落とすと後が楽です。ミキサー車を洗車した水を洗い水と言いますが、この洗い水は決して外に流れないよう注意しながら洗車していくのです。

洗い水は持ち帰り

ミキサー車の洗車には二通りの方法があって、荷物をおろしたあとその場で洗車するというのと、会社に戻ってから改めて洗車するというものです。

どちらになるのかは会社の規定によって変わってきますので確認しておきましょう。現場での洗車を行う時には必ず洗い水をタンクの中に入れて持ち帰ります。

受け箱をシューター下においたり、ホースに溜めたりバケツを使ってドラムに戻したりする方法があるので、これも会社の決まりに従いましょう。

荷降ろし後の洗車に必要な道具

ミキサー車の洗車をするのは簡単ではありません。そのため工具や道具が必要になるのです。まずは洗車ブラシですがこれは必需品ですね。

たまにバケツをぶら下げて走っている車がありますが、プラスチックよりも布製のバケツの方が使いやすいです。ハンマーも実は洗車に欠かせない道具です。

固まってしまった生コンを落とすために使います。ホッパー周辺や内部は電動ピックを使って取り除きますが、これらの作業を行う前にマスクをしたりゴーグルをつけたりします。

業務終了後のミキサー車洗車

ここでは業務終了後のミキサー車洗車についてご紹介いたします。

車両全体を洗車

車両全体を洗車します。見た目がキレイな車だとお客様が見た時にだらしない印象を受けずに済みます。いつもキレイな車両に乗っているとしっかりとした会社だと判断されやすく、次の仕事にもつながっていくからです。

特に生コンの排出口のシューターは丁寧に洗っておくと良いでしょう。さらに全体的に洗車が終わったら翌日の業務のために、水タンクの給水を忘れずに行いましょう。朝入れようとして忘れると大変な事になってしまいます。

業務終了後の洗車に必要な道具

業務終了後の洗車はタンク内の洗車とは違って細かな部分が少ないので、高圧ガンや洗車ブラシを用意しておくと良いでしょう。

まずは水洗いをして全体の汚れを落としてから洗剤を付けて丁寧に汚れを落としていきます。汚れをしっかりと落としたら最後に高圧ホースを使って洗剤などを洗い流します。余計な水分はふき取りましょう。

基本的に毎日洗車した方が良いのですが、これとは別に年に2回『はつり』という作業を行わなくてはならないのです。

ミキサー車のはつり

ここでは『はつり』という作業についてを簡単にご紹介いたします。

はつりとは

まずは『はつり』とは何かですが、はつりというのはタンク内を徹底的に清掃する作業になります。生コンは時間が経つと固まってしまう特性があります。だから毎回生コンをおろした後で洗車するのです。

でも毎日輸送しているのでその積み重ねでコンクリートが固まってしまうので、これを工具などを使って砕いて取り除かなくてはならないのです。

これがはつりであり実ははつりはかなり体力と根気を必要とする作業なのです。

はつりのやり方

はつりを行う時にはハンマーと電動ピックなどの道具を使います。大きな塊などはハンマーを使って叩いて砕き、それを取り除いていかないとなりません。力が必要な作業ですから時間がかかってしまう作業となります。

ドラム横のマンホールを開けて内部に入って作業を行うので、ドラムが間違って回転しないように周囲に知らせてから入ります。電動ピックは細かくて手作業では難しい部分のコンクリートを砕くのに使用します。

はつりの頻度

文章で見ると簡単そうな作業に思うかもしれませんが、実際にはつりを行ってみると大変な作業である事を実感できるでしょう。気になるのははつりを行う頻度ですが年2回ほど行うのが理想的であり一般的です。

水を使うので体が冷える真冬や夏の暑い時期などは避けなくてはなりません。この事から春と秋の年2回行う会社が多いのです。

命に係わるような季節にわざわざやらなくても良い気候の時期に行った方が安全でしょう。はつりの作業の大変さを少しでも軽減させたいなら、毎日の洗車ではつりを意識して行います。

はつりに必要な道具

はつりの使う道具はハンマーや電動ピックです。ハンマーで大きなコンクリートの塊を叩き砕いて取り除きます。ハンマーで砕いても細かい隙間や継ぎ目などについたコンクリートは簡単に取り除く事はできません。

そこで使うのが電動ピックという道具です。細かな部分の塊もキレイに取り除きましょう。粉塵対策としてマスクやゴーグルそして耳の防護のために耳栓などを使っている方も多いようです。体内に入らないよう気を付けましょう。

まとめ

今回はミキサー車洗車、洗車する時の注意点やなぜ頻繁に洗車をしなくてはならないのか、その理由や洗車を行う時の注意点や頻度、そしてはつりという大掛かりな内部の洗車についてご紹介いたしました。

この記事がミキサー車洗車について知りたいと思っている方の参考になれば幸いです。

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