大型トラックの積み込み方法を種類別にコツとポイントを解説!フォークやハンドリフトなどの機器の定義も
大型トラックドライバーの仕事内容には、ドラックの運転に加え荷物の積み込みも大切な仕事の一つです。
この大型トラックの積み込み作業には、様々な積み込み方法があります。しかも積み込みには専門用語も沢山使われるため、把握しにくくなっています。
そこで今回は、大型トラックの積み込み方法の種類やポイントを分かりやすく解説していきます。特に大型トラックドライバーへの転職を考えている人は、積み込み作業について深く知ることができるのでおすすめです。
そもそも言葉が分からない!定番用語を見直そう
積み込み方法を調べたくても分からない人が多い理由に、積み込みを解説する際に専門用語が用いられることがあげられます。
ここでは、積み込みに使われている定番用語を見直しながら意味を説明していきます。
ばら積みってなに?
ばら積みは、ドライバーが手作業によって荷物を積み込むことをいいます。ばら積みの際には荷物を破損させないために注意する必要があります。特に割れ物などは落とさないように細心の注意が必要です。
また、ばら積みを効率的に行うためには、
- 重い物から下にして積み込むこと
- 荷物の上と下を間違えないこと
がポイントになっています。ばら積みは、肉体的な負担が大きく体力もつかうため、企業によっては、ばら積み手当が支給される企業もあります。
パレット積みってなに?
パレット積みは、パレットという積み込み用の機材を使った積み込み方法のことを言います。
パレットは、長方形や正方形の形をした荷物おきのことで、主に木製の素材になっています。木製以外にも金属製や合成樹脂製など、その他の素材を使用したパレットもあります。
パレット積み込みを行う場合は、荷物が沢山あるか、重量が大きいことが考えられます。そのため、手作業での積み込みを行うことは、ほぼ無く主にフォークリフトやプラッターを使って積み込みを行います。
そのため、パレット積み込みでは、ドライバーが積み込みをしない場合も多いです。ですがドライバーがフォークリフトの免許を保有している場合は、自らパレット積み込みを行う場合もあります。
手積み手降ろしってなに?
手積み手降ろしは、住宅への配送などの際に、個別に必要になる荷物を手で荷下ろしする必要があるときに使う積み込み方法です。
手積み手降ろしでは、積み込み時に配送先のルートを考えて積み込みします。配送時に荷物が上から配送ルートの順番通りになるように積み込みます。そうすることで上から順に荷物を配送先に渡せるようになります。
大型トラックに荷物を積み込むための方法は6種類
荷物の積み込み方法はドライバーも把握しておくことが求められます。大型トラックへの積み込み方法は6種類ですので、これらを覚えておくと積み込み時に困ることはありません。
ハンドリフトを使用する
ハンドリフトは、幅の狭い場所で重たい荷物を積み込むときに用いられる方法です。ハンドリフトは、フォークリフトの爪のようなもので、荷物を持ち上げることができます。
ジョリダーを使用する
ジョリダーはそこにローラーが付いている機器で、レールを設置して、ジョリダーの上にパレットを載せて積み込みをします。
ローラーを使用する
大型トラックの積み込みで使用するローラーは、
- ローラーコンベアー
- パルプローラー
の小型タイプのものです。持ち運びが可能なサイズですので使いやすさも兼ね備えています。
ですが、重量が重たい荷物を積み込むことはできないため、軽い荷物の積み込みで主に使用されています。
パレットローラーを使用する
パレットローラーは、トラックの床にレールを取り付けて、レールの上をローラーで積み込みをします。
フォークリフトを使用する
フォークリフトは、パレットに載っている荷物の積み込み時におこなう方法です。フォークリフトなら手作業では不可能な重量のある荷物もトラックに積み込むことができます。
フォークリフトの操縦は、
- トラックドラライバーが行う場合
- 倉庫で担当者が行う場合
とあります。
手積み・手降ろしで積み込む
手作業で行う積み込み方法です。主にヤマト運輸や佐川急便など小さな荷物を一度の運送で大量に運ぶ際によく用いられます。
運送の効率化のために、荷物を配る順番を考えて積み込みをする必要があります。
上手く積み込みをするための4つのポイント
積み込み方をうまくやると荷物が崩れにくくなります。なのでポイントを抑えて正しい積み込み方を覚えましょう。
縦と横を交互に組む
荷物を積み込むときには、崩れにくくなるように安定させることが大切ですね。そのためには荷物を組むということが大切になります。
具体的に言うと荷物を縦と横の交互に組むことが大切になります。荷物を縦と横の交互に組むことで荷物が安定しますので、ブレーキをかけた時でも荷物が崩れなくなります。
重い荷物は下に積む
荷物を積むときには、重たい荷物は下、軽い荷物は上に積みましょう。軽い荷物を下にして積むと重たい荷物の重量によって軽い荷物が潰れてしまうからです。
また、重たい荷物から積むことで荷物が安定するので崩れにくくもなります。
取り出すことを考えて積む
荷物は配送する順番を考えて積むことが大切です。先に取り出す荷物は手前の上にくるように積み込みましょう。
取り出す順に積み込むためには、取り出すのが遅い荷物から奥に積み込んでいくとよいです。そうすることで先に取り出す荷物が手前に来ます。
高さを揃える
荷物を安定して積み込むときには、荷物のバランスを考える必要があります。荷物の高さに差があるとバランスが崩れて安定しません。
なので、荷物を崩れないようにするためには、荷物の高さを揃えることも大切になります。
フォークリフトで積み込む際のポイントは?
フォークリフトでの積み込みは、難しそうなイメージがありますが、ポイントを掴むと簡単に操作することができます。
フォークリフトの操縦では位置取りがとても重要になります。フォークリフトの爪部分の操作に意識がいきがちですが、位置取りをしっかり意識することが大きなポイントになります。
なぜかというと、フォークリフトは後輪を操舵して動かすため、方向を変えようとすると、まず後輪が動きます。なので、フォークリフトを曲げようとすると外輪差が発生してしまうのです。
この外輪差を意識できていなと狙っている場所に爪部分を持っていくことができないのです。
もう一つのフォークリフトの操縦のポイントとして二回に分けて行うことがあげられます。
特に荷物の上にさらに荷物が乗っている場合は、一回目で前にずらし、二回目で降ろすという二回に作業を分けると上手く降ろすことができます。
なので、一回でもできそうな場合でも一回で終わらせようとせずに二回に分けて作業をおこなうようにしてください。
まとめ
大型トラックの積み込み方法について解説しました。いかがでしたでしょうか。大型トラックの積み込みには6種類の方法があります。この6種類のやり方とコツを把握しておけば積み込み時に困らないです。
また大型トラックの積み込みにはフォークリフトが使用されることもよくあります。なので、フォークリフトの操縦方法についても知っておくと良いでしょう。