4tトラックの排気量は何ccぐらいが平均?小型化が進むトラックのエンジンの歴史

近年のトラックは環境に配慮したエコエンジンが主流となっており、昔と比べると排気量が少なくなってきています。

しかし、排気量によって具体的に何が変わってくるのかと問われると、いまいちよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、運輸業をはじめ多くの業種で活躍する4tトラックの排気量について詳しく紹介していきたいと思います。

需要の高い4tトラック

数あるトラックの中でも最もポピュラーなのが4tトラックです。

運送会社のドライバーの募集要項を見るとよくわかるのですが、トラックのドライバーの求人は中型免許を取得しているかどうかで有利不利が大きく変わりますし、

もし免許を持っていない場合でも社内の取得支援制度などでサポートしてもらえるケースが非常に多いのです。仕事をするにあたって中型免許が必須となる裏返しと言えますね。

そして、その中型免許で運転できる最小サイズのトラックが4tトラックなのです。

積載量のそれなりに多い中型車、その中で最も小さいサイズであるがために小回りの聞きやすい4tトラックは需要が高く、運送業のほか、建設業や農業といった業種でも活躍しています。

4tトラックの排気量は6000㏄∼8000㏄

一般的な目安として、4tトラックの排気量は6000cc~8000ccの範囲とされています。普通乗用車が総排気量2000cc以上ですから、4tトラックは3倍以上の排気量をもっているということになりますね。

山間部などの不整地でも走行できたり、作業車として広く活躍できたりするのは、この排気量によるところが大きいのです。ただし、繰り返しになりますが、この数字はあくまでも目安に過ぎません。

同じ4tトラックでも車両のメーカーや車種、年式などによって排気量に差異があるという点には注意が必要です。

もし特定の車種について正確な数値を知りたければ、メーカーの仕様書などを確認しておいたほうがよいでしょう。

大型トラック・2tトラックと比較すると

4tトラックの排気量は先述のとおり。普通乗用車と比べてかなり大きいことはわかりましたが、他のトラックと比較した場合はどうなのでしょうか。

大型トラック

大型トラックの排気量は9000cc~30000ccの範囲と言われています。10tトラックなどはこの区分ですね。山間部の工事現場などで大型トラックが出入りしているのを見たことのある方は多いかと思います。

工事現場や建築現場などで大型トラックが重宝されるのは積載量ゆえなのですが、地面が不安定な場所に進入していけるのがなぜかと言えば、それは大きな排気量があるからなのです。

もちろん、一口に大型トラックと言ってもメーカーや車種、サイズは様々。それによって排気量も変わってきますから、自社で使っているトラックについて正確に知りたい場合などは仕様書などを確認することをおすすめします。

2tトラック

では逆に4t車よりも小さな車両、たとえば2tトラックの場合はどうでしょうか。2tトラックの排気量は概ね3000cc~5000ccほどに収まります。

やはり車体が小さいぶん4tトラックよりは控えめですが、それでも普通自動車と比べれば2倍近くの排気量がありますから、運送業者以外にも農業用などに使われているところをよく見かけます。

排気量が大きいと

ところで、そもそも排気量の大小によって何が変わるのでしょうか。排気量が大きいことで得られるメリットを確認していきましょう。

加速が滑らか

排気量が大きいということは、エンジンのパワーがあることを意味します。馬力があるのでそのぶん加速がスムーズになるのです。

トラックの用途は荷物を運搬することです。普通自動車では運べないものを積載して走行するのが大前提ですし、重量物を取り扱うことも日常茶飯事。

そんなときにエンジンのパワーが小さくては、荷物の重さに負けてしまってなかなか加速できませんよね。排気量が大きければ大きいほど、荷物を積んで運転する際にストレスを感じずに済むのです。

車内が静か

馬力の大きなエンジンでは、回転数を上げなくてもスムーズに走行することができます。エンジンの回転数を上げると、そのぶん音が発生しますよね。

よく「軽自動車はうるさい」という話を聞きますが、それは軽自動車でスピードを維持するためにはエンジンをより多く回さなければならないためなのです。

エンジンの馬力がある、すなわち排気量の大きい車両にはその必要がないため、走行中でも車内が比較的静かです。

排気量が少ないと

次に、排気量が少ないことによるメリットについて見ていきましょう。

燃費が下がる

これまでの説明からだけだと排気量は多ければ多いほどよいと思ってしまうかもしれませんが、排気量が少ないことにもメリットがないわけではありません。というのも、排気量の少ない車のほうが燃費はよいからです。

排気量が多いということは、それだけ大量の燃料を消費するということでもあるのです。

税金が安くなる

また、自動車を運用するにあたっては税金のことも忘れてはいけません。トラックも自動車である以上、様々な税金がかかってきます。

そして、排気量の違いでも支払う税額に違いが出ます。1000cc未満の普通車であれば3万円ほどで済むのですが、6000ccを超える車両だと11万円以上も払わなければなりません。

排気量が多ければ多いほどいいとは限らない、というのはこのようなコストの面も含めての話なのです。

トラックのエンジンは小型化が進む

現在は何事においてもエコ化が叫ばれる時代であり、自動車はその中でも代表的な分野と言えるでしょう。

環境への配慮やコスト削減のため、トラックのエンジンも小型化してきています。そのため、だんだんと排気量が少なくなってきているのです。この傾向は今後も続くと考えられます。

まとめ

4tトラックは排気量6000cc~8000ccと大きなエンジンパワーを持っているため、不整地での走行や作業に向くほか、加速をスムーズに行えるなど運転も安定します。

近年ではエンジンの小型化によって排気量が少なくなってきていますが、エンジンそのものの性能が上がっていることもあって、経済的に使用できるというメリットも新たに生まれています。

年収UPさせる!ドライバーのお仕事を無料検索(全国の求人情報)規則適応ver

【必見】年収をあげて、待遇のよい職場に転職したい!という方へ

  • 今より年収をUPさせたい…
  • 夜勤が辛くなってきた…
  • 手積み/手降ろしが辛い…

などを感じている方に、おすすめのサービス「プレックスジョブ」


「プレックスジョブ」は、大手企業から地元の優良企業まで、幅広い企業の求人を掲載中です!

  1. 簡単1分で正社員雇用の求人を検索できる
  2. 今より年収が高く、労働条件が良い会社が見つかる
  3. 会員登録したら、スカウトも受けられる

\新着求人も続々更新中!/

プレックスジョブで求人検索する >

企業からスカウトが受けられる
【会員登録】はこちら

新着記事

  • 大型トラックのリミッターは解除できない?解除による罰則などについて解説!

    大型トラックは一定の速度以上は出せない...
  • ドラム缶の積み方と転がし方・ドラム缶を安全に扱うための注意点をまとめました

    ドラム缶を積む際には、縦積みと横に並べ...
  • 荷役作業・附帯業務の記録が義務化されました/乗務記録の作成方法をご紹介

    2019年6月より、荷役作業等の記録作...
  • 酒気帯び運転で免許取り消しはいつから運転できなるくなる?再取得の方法も紹介

    酒気帯び運転は大きな事故を誘発する可能...
  • スピード違反で免停になるのはいつから?何点から?免停期間が短くなる講習とは

    もしスピード違反で捕まってしまったら当...

人気記事

  • トラック運転手の人間関係は良い?悪い?運送会社の職場の人間関係について

    皆さんはトラック運転手と言うと、どんな...
  • トラックの死角とは - 死角を少なくし安全運転を徹底するための工夫と訓練

    トラックは車体が大きくて長いために普通...
  • 陸送の仕事は儲かるの?キャリアカー・自走ドライバーの仕事内容と給料を調べました

    陸送とは陸上の経路のみを使って車自体を...
  • 大型トラックの乗り降りは事故と怪我に要注意!大型トラックの安全な乗り方について

    乗用車等と違い大型トラックの運転席って...
  • パッカー車の安全対策で気をつけるポイントとは?具体的な安全管理の方法もご紹介

    パッカー車でのゴミ収集は実は非常に危険...
【ドライバー採用ご担当者様へ】ドライバー特化の人材紹介サービス「プレックスジョブ」
掲載のお問い合わせはこちら