パッカー車の洗車の手順 - ゴミ収集の仕事内容と人気の消臭アイテムも紹介
パッカー車はゴミの収集などの用途に使われる車両のため、汚れや臭いなどがつきやすいものです。そこで作業員の方々は毎日清掃や洗車を行っています。
今回はパッカー車の洗車の方法や手順についてを簡単にまとめてみました。
パッカー車の洗車の洗車は毎日
パッカー車は毎日洗車を行います。その理由は毎日どこかの地域のごみを収集する作業を行うのが仕事だからです。
どうせゴミを収集するのだからキレイにする必要ある?と思う方もおられるかもしれません。ですがだからこそ毎日洗車しなくてはならないのです。
例えばゴミが残っていたらネズミなどがそこに巣くってしまい、繁殖してしまうという問題があったりゴミは集まると熱を持ち発火する事もあるため、火災の原因にもなるからなのです。
パッカー車運転手の一日
ここではパッカー車運転手がどんな一日を過ごしているのかをご紹介いたします。
点呼・点検
パッカー車の作業員の仕事は朝早くから始まります。まず最初に行うのはロッカーで着替えを行いアルコールチェックを行います。
点呼や点検を行う事で健康状態をチェックするだけでなく、前日のアルコールが残っていないかもチェックできるのです。
またいつもと様子が違ったりちょっとした体調の変化にも気付く事ができるので、運転を業務として行っている企業では必ず点呼・点検作業を出勤してから一番に行っているのです。
これは運転手本人だけじゃなく周囲の人のためでもあります。
回収・搬入
作業前の点検や点呼が終わったらいよいよゴミの回収作業へ向かいます。安全に配慮しながら担当地域のごみ集積所をまわってゴミの回収を行っていきます。
この時交通の妨げにならないかどうかや、歩行者などに注意を払いつつ仕事をしていきます。
ちなみに回収作業は一回だけではなく何度も行う事があります。回収が終わったらゴミを廃棄する施設等でゴミを下ろします。
また、回収した時に集積所にごみが散乱しているなどの問題があった場合、持参した掃除用具を使って周辺のごみを全てキレイに回収するのもお仕事に入ります。
帰社・洗車
集積したゴミを施設等へ廃棄したら会社に戻ってすぐに洗車作業を行います。冒頭でご紹介したようにゴミが残っていると害獣が繁殖したり、臭いが取れなくなってしまったりするからです。
そのため会社に戻ったらすぐに洗車を行いましょう。洗車を行う時にはできるだけ隅々までキレイに掃除します。
少しでも残っていると臭いが取れなくなったり、ゴミが自然発火して火災を引き起こす原因となるからです。毎日洗車していればいつも衛生的に使う事ができますね。
シャワー・日報
清掃作業が終わったら季節を問わず汗だくになってしまうでしょう。家庭から出たゴミは色々なものがあるので臭いが付いたら大変です。
そのためシャワーを浴びて身体についた臭いや汚れ、そして臭いの原因になる汗をしっかりと落とした方がいいでしょう、
ほとんどの会社でシャワー室を完備していたり、中には洗濯機などを完備しているところもあるようですが、これらを完備していない会社ももちろんあるようです。
ですが完備している会社だと自宅で洗濯したくないと思っている方としては洗濯ができるのはとても喜ばしい事ですよね。
パッカー車洗車の方法
ここではいよいよパッカー車の洗車の方法を具体的にご紹介いたします。
ホースを使って全体を流す
まずはホースを使って汚れをざっと落としていきましょう。外側の見える部分はもちろんですがドラムの中もざっと汚れを洗い流して洗浄がしやすいようにしておきます。
洗車機などを完備しているところもあるようですが、事前の水洗いをするだけでも汚れ落ちが違いますね。その後洗車機を使って外側をキレイに掃除して乾いた布などで水分をふき取りましょう。
もちろんドラムの中は洗車機ではキレイにはできません。ドラムの清掃はまた別途行う事になります。
圧縮部を洗浄
圧縮部はプレートが付いていたり装置が付いているので、ゴミが残ってしまいやすいので丁寧に取り除きましょう。
圧縮部とはゴミを入れる入り口の事を言いますが、この部分は小さなゴミが引っかかる事もあるので丁寧に取り除きます。
毎日丁寧に洗車を行わないと錆びてしまう事があり、業務に影響を及ぼすだけではなくパッカー車そのものの寿命を縮める事につながります。
ゴミには塩や酢といったさび付かせる原因になる成分が含まれているからですね。
ボデー(タンク)を洗浄
ボデーは圧縮されたゴミが押し込まれている部分なので、特に注意して洗車しなくてはなりません。ゴミが残っていると臭いの原因になりますし、害獣が発生したり問題が起こるからです。
この部分の清掃を行う時には内部にごみをためるタンクの部分と、ゴミを奥へと押し込むための板があるので、この部分にごみが残らないようにしっかりと洗車しなくてはならないので、
大変な作業になってしまうと感じる事もあるかもしれませんが、慣れてしまえばそう感じる事も少なくなるでしょう。
足回りもきれいに流す
ゴミの集積所周辺はキレイに各自治体が清掃作業などを行ってはいますが、まれにカラスなどの被害があったりゴミの袋に穴が空いていたりして、ゴミが散乱していたりゴミから出た汚水が付く事もあります。
そのためタイヤや足回りなどの洗車も念入りにした方が良いでしょう。臭いの原因があるとそこからネズミや害虫などが入ってきてしまうかもしれません。水洗いをしてブラシで磨く程度でも問題ないでしょう。
洗車機の利用も
先ほど少し触れましたが洗車機を活用すると洗車作業が楽になります。というのもパッカー車は意外と大きなものなので、手が届かないルーフの部分を洗車するには洗車機を使うのが一番なのです。
完備しているところも確かにあるのですが、中には完備されていない会社がある事も事実ですので、就職する前に洗車機の有無などをさり気なくチェックしておくと良いでしょう。
もちろん洗車機がある会社でも問題が全く無いとは言えません。複数のパッカー車が集まってきて一度に洗車機に向かうので、洗車待ちになる事もありますので待機時間ができることもあるようです。
パッカー車のワックスがけ
ここではパッカー車のワックスがけについてご紹介いたします。洗車からワックスがけまでの工程をわかりやすくご説明いたします。
水洗い・シャンプー
シャンプーをする前に水や温水などを使って全体の汚れを落としていきましょう。シャンプーを付けてブラシで磨いていきます。
この時歯ブラシなどを使って隙間を洗うとブラシでは取れない汚れが落ちて便利です。
バケツに張った水の中にシャンプーを入れておくと、気になった部分を見ながら洗えるのでバケツも準備しておくと良いですね。
ブラシは少し大きめのサイズでも構わないでしょう。全体的に汚れを落としたら水や温水で丁寧に洗い流します。
拭き上げ・ワックスがけ
シャンプーを水、温水などで洗い流したらタオルやウエスなどで丁寧に水分をふき取りましょう。
ワックスをかける時に水分があるとムラができてしまう事があるからです。次にワックスを丁寧に全体に塗っていきます。ワックスが乾いたら乾いたタオルやウエスなどを使って丁寧にふき取っていきます。
この時にも水分が付いていると余分なワックスを取りにくくなってしまうので、水分はしっかりと取り除き磨き上げる時も丁寧にふき取っていきましょう。
運転席と窓ガラス
運転席の窓ガラスも忘れてはいけない部分です。前だけではなく全体的に磨き上げます。
ここでも水分が付いていると乾いたタオルやウエスが滑りにくくなってしまいますので、水分は丁寧にふき取っていきましょう。
特に注意しなくてはならないのはルーフから流れ落ちてくる水やワイパー付近の水分です。細かい隙間があるので重点的にふき取っていきます。
またルーフのフチの部分の水分も丁寧にふき取っておくと上から水が流れてこなくていいですね。
大変な作業業を毎日行うので大変だと思うかもしれませんが、衛生的な車両で仕事をしていると利用者やクライアントや会社からも悪く思われる事はありません。
良い評価につながるので丁寧を心掛けましょう。
パッカー車のにおい対策
ここではパッカー車だからこその悩みである臭いへの対策についてをわかりやすく説明いたします。
パッカー車専用消臭剤
パッカー車は生ごみなど臭いを発生するものを集めて運びます。そのため毎日の洗車作業は欠かすことができない仕事の一つです。しかしながら毎日洗車していても臭いは完全には消えてくれないものなのです。
そこでパッカー車専用消臭剤というものを使って臭いの発生を防ぎます。例えば消臭剤を噴霧するといった方法をとっているところもあります。
いちごの香りやチョコレートの香りなどの食べ物の香りなので違和感を感じませんね。タイプも希釈するタイプや原液のまま使うタイプのものもあります。
オゾン水生成器
中にはオゾン水生成器という装置を使って消臭をしている業者もいます。オゾン水というのはどういう性質なのかというと、除菌効果があり脱臭効果があって嫌なぬめりを除去してくれる働きがあります。
さらに自然にあるものなので環境汚染をする心配もありません。ただし除菌効果があるとは言っても抗菌効果があるわけではないので、毎日散布しなくてはならないのがデメリットかもしれませんね。
まとめ
今回はパッカー車の洗車の方法、臭い対策のための消臭剤を使う事による方法、洗車する事による評価の向上などについてを簡単に説明いたしました。
この記事がパッカー車の洗車について知りたい方の参考になれば幸いです。