2tトラックはユーザー車検がオススメ!その理由とは?
2tトラックの車検費用が高いと感じたことはありませんか。自家用車と違い車検期間の短い貨物自動車では車検費用を安価に抑えることが、維持費の節約につながります。
車検費用を節約するために有効なのがユーザー車検です。ユーザー車検は事前に準備しておけば決して難しいものではありません。そこで今回は、ユーザー車検の方法や手順、費用についてご紹介します。
2年目以降は毎年かかる車検費用
乗用車は新車購入後の車検の有効期間が初回は3年、その後は2年となっていますが、トラックは車検の区分が貨物自動車になるため、車検の有効期間も少々異なっています。
8t以上の貨物自動車の場合、車検の有効期限は初回、2回目以降も1年になります。
8t未満の貨物自動車の場合、初回は2年、2回目以降の車検の有効期間は1年になり、2tトラックの場合はこれに該当します。
車検費用には大きく分けて2種類あり、
- 法定費用(手数料や税金など)
- 点検・整備費用
がかかります。
ユーザー車検とは?
車検にかかる手数料や点検・整備費用はかなりの負担になります。それが貨物自動車となればなおさらですよね。
2tトラックは最初の車検こそ有効期間は2年ですが、それ以降は1年毎に車検を受けなければなりません。この1年毎の車検にかかる費用は事業者にとっては無視できない金額になります。
そこでお勧めするのがユーザー車検になります。ユーザー車検とはその名が示す通り、自動車の持ち主自身が車両を陸運局に持ち込んで行う車検の事で、手数料や点検・整備費用を抑える事ができます。
ユーザー車検というと難しく、手続きも複雑では?と思われるかもしれませんが、実際はそんなことは無く、必要書類が揃っていて車両の不具合などなければ、車検自体はスムーズに終わるものなのです。
2tトラックをユーザー車検に出すには?
必要書類を用意する
整備業者に車検を依頼する場合は業者が大半の事は準備してくれるのですが、ユーザー車検では全て自分で書類などを準備しておく必要があります。
少し面倒と思われるかもしれませんが、その分代行費用が一切かからないので、大幅なコスト削減が期待できます。
そのユーザー車検に必要な書類ですが、まず
- 車検証
- 自動車損害賠償責任保険証明書
- 自動車納税証明書
- 定期点検整備記録簿
が必要になります。陸運局に向かう前に準備しておきましょう。
陸運局で車検予約をする
陸運局にいきなり行って車検をお願いしても受け付けてくれません。ユーザー車検は事前予約必須です。
- 陸運局が営業している平日の午前9:00〜12:00、午後1:00〜4:00に直接電話予約
- 陸運局のWebサイトから車検の予約
を行う事ができるので予約をしておきましょう。
その際、注意しなければならないのは、車検を受け付けているのは平日のみで土日は受け付けていないという事です。しっかりスケジュールをたてて、ユーザー車検に臨むようにしましょう。
ユーザー車検の陸運局での流れ
受付にて書類を受け取り記入
遅くても30分〜1時間前までには陸運局へ到着しておきましょう。特に初めての方は余裕を持ってユーザー車検に臨む事をお勧めします。
その流れですが、受付にて必要書類
- 自動車検査票
- 自動車重量税納付書
- 継続検査申請書
を受け取り必要事項の記入を行います。もし分からない事があれば積極的に聞くようにしましょう。係員が親切に教えてくれます。
各種税金、保険料の支払い
次に行う事は、
- 重量税
- 検査手数料
- 自賠責保険の継続加入
などの手続きや支払いを済ませます。そして納税確認の印鑑を押してもらい、最後に車検受付の手続きを行なって下さい。
因みに手数料、税金、保険料の金額ですが
- 申請手数料・・・1500円
- 自賠責保険・・・49900円
になります。
重量税はトラックの重さや使用年数、エコカーかどうかでも変わってきますので、一概に言えませんが、使用年数13年未満のトラックで13,000円〜になります。
検査場へ移動し検査
車両受付の手続きが完了したら、自分でトラックを運転して、車検に関する設備が並んでいるラインまで運んでいきます。
- 外周検査
- ブレーキやランプ、排ガスなどの検査
を順番に行なっていきますので、検査員の指示に従いながら、車両を操作をして下さい。
合格であれば受付で車検証交付
すべての検査が終わって、合格すると自動車検査表に印鑑を押してもらえます。印鑑を押してもらった自動車検査票等を再度車検窓口へ提出して、新しい車検証及びステッカーを受け取って車検完了になります。
何も問題がなければ、受付から車検証交付まで1時間くらいで終わります。車両を陸運局に持って行く時間を考えても半日もあれば終わります。
ユーザー車検とディーラー車検の費用の比較
ユーザー車検
ユーザー車検のメリットとして車検にかかる費用が
- 法定費用(税金、自賠責保険)
- 印紙代
- 点検手数料
のみで、整備・点検の費用がかからない事にあります。どこも不具合がなく、スムーズに車検が完了した場合にかかる費用は5〜6万円ほどになります。
自分である程度の点検ができて多少のトラブルにも対処できる人であるなら、ユーザー車検を行うメリットは大きいのではないでしょうか。
ディーラー車検
ディーラー車検では、整備費用のほかに手数料もかかってくるので、どうしても費用の面で負担が大きくなってしまいます。点検整備費用と手数料に法定費用も含めて10万円前後、場合によってはそれ以上かかる場合もあります。
ただしディーラーでは車検に必要な点検や消耗品の交換もすべて行なってくれるため、安心して車検を受ける事ができるメリットはあります。
持ち込み前に点検整備はしておこう!
ユーザー車検をスムーズに行うコツはいきなり陸運局に持ち込むのではなく、ライトやテールランプなどの最低限の点検や整備は事前に行い車検に臨む事です。
点検項目はいくつもあり、全部クリアする事が出来れば、スムーズに車検を終える事ができますが、どこかに不具合があり検査をクリアできなければ、時間がかかってしまい、その場で直らなければ後日という事もないわけではありません。
事前に最低限の点検整備を行なっておけば、そういったトラブルを防止する事もできます。
まとめ
この記事では2tトラックのユーザー車検について解説してきました。若干の手間はかかりますが、
- ユーザー車検が決して難しくない事
- 費用面でのメリットが大きい事
がお分かり頂けたと思います。2トラックのユーザー車検に興味のある方は、是非チャレンジして下さい。