コンビニ配送の給料/平均年収相場はどれぐらい?手取りや月収のデータ
現在、日本のコンビニの店舗数は5万店を超えており、配送を担当するドライバーの需要も高く、多くの求人が出されていますが、転職を検討されている方にとって、給料は気になるところですよね。
そこで今回は、気になるコンビニ配送ドライバーの給料について詳しくご紹介していきたいと思います。
なくてはならないコンビニ配送の仕事
通勤の朝や帰宅前、お出かけ時や旅行先で「ちょっとあれが欲しい」なんていう欲求にも、いつも応えてくれるのがコンビニです。
コンビニには食品から洗剤、乾電池や文房具など何でも揃っていて、お昼時間の直後に弁当が売り切れることはあっても、よほどのことがないかぎり「なんにもない!」なんていう事態にならないのは、毎日毎日商品を配送してくれるドライバーがいるからですよね。
コンビニが文字通り「コンビニエンス(便利)」な存在であるためには、配送ドライバーは欠かすことのできない存在なのです。
使用するトラックは2t~3t車が主流
コンビニ配送で使用されるトラックは、そのほとんどが2t~3tワイドロングです。
2007年6月以前に取得した普通免許(中型8t限定)を所持している人なら、特に他の資格を取得することなく4tトラックまで運転できます。準中型免許を取得している人も、コンビニ配送で使用するトラックはほぼ大丈夫です。
2017年3月以前に取得した普通免許(準中型5t限定)を所持している場合は、車両によります。
冷凍冷蔵車だと車両総重量5t以上のものが多いですが、日用品など保冷の必要がないものを運ぶトラックなら運転できる場合もありますので、「5t限定」というキーワードを入れて探してみてください。
今から普通免許の取得を考えている人は、準中型を取得することをおすすめします!
コンビニ配送ドライバーの給料について
平均給料
- 所持している免許
- 就業形態
- 休日日数
- 運ぶもの
- 地域
等にもよるので一概には言えませんが、
- 首都圏・・・月額20万円~30万円
- アルバイト・・・時給1,000円~1,500円
ほどです。また、深夜便のほうが高いということもありますし、週休2日の会社もあれば隔週休2日(1ヶ月6日)の会社もあります。
給与が高いということは、それなりに条件や仕事内容が厳しいということもありますので、よくよく調べてから応募しましょう。
平均年収
コンビニ配送の平均年収は370万円ほどといわれていますが、賞与の有無やその金額などによっても違いが生じます。また、運ぶ商品や荷姿によっても違いが生じるケースもあります。
折りたたみ式コンテナ(折コン)や番重と呼ばれる箱などに入った商品を積むこともあれば、ローソンのようにカーゴ台車をパワーゲートで降ろすような方法もあります。
労働の重さと収入が見合っているか、事前に求人情報をしっかりと確認しましょう。
賞与
賞与の額や有無は会社によりけりです。また、運送会社の「賞与」というのは、金額的には「寸志」程度のケースも多々あります。「○か月分」となっていたとしても、基本給が低く設定されていることもありますので、過度の期待は禁物です。
賞与はあくまで経営状況によって渡される、文字通り「ボーナス」です。支給されるという会社でも、業績によっては急激に下がることもありますので、プラスアルファぐらいに考えておきましょう。
コンビニ配送ドライバーのQ&A
残業はあるの?
労働基準法上の所定労働時間である8時間で終わるかどうかはルートによりますが、いつもより遅くなるという意味での残業はまずありません。
決まったルート、決まった件数での配送ですから、商品事故や他車の故障などのトラブルが発生しない限りは、いつも大体同じ時間に終わります。
また、基本的に早出はありませんが、大雪や台風などの悪天候に備えて早めの出勤をすることは有り得ます。積み時間はいつもと同じですが、センターまでの所要時間が長くなることを見越すためです。
昇給は?
コンビニ配送に限ったことではなく、残念ながら運送業界にはそもそも昇給がある会社はあまりありません。昇給や賞与、退職金の制度は義務化されていないため、最低賃金法に抵触しない限りはあまり期待できないのが現実です。
けれど、中には昇給制度のある会社もありますので、求人情報を探す際には確認してみましょう。
休みは取れる?
もちろん法定上の月4回は最低でも休めますし、週休2日や隔週休2日といった通常の休暇はあります。コンビニは基本的に24時間年中無休なので、所定の休日には別のドライバーが行けるように調整されています。
それ以外に年末年始や夏季、ゴールデンウィークなどの休暇については、残念ながら客先がコンビニである以上は難しくなります。ただし、全国的な連休とずらして交代でまとまった休暇を取れる制度のある会社もあります。
会社によって違いがあるので、休暇についても事前に確認しておきましょう。
実際の求人情報を給料を中心に紹介!
求人情報1
- 神奈川県
- 16:00~翌4:00(他の時間帯もあり)
- 交通費・残業手当支給
- 基本給170,000円+残業・深夜手当等約140,000円
- 週休2日・夏季繁忙期(7月~9月)は月6日休
- 3tトラック(要中型免許・8t限定可)
冷凍食品や氷、アイスなどの冷凍配送です。配送店舗数は15~20件ほど。社宅として借り上げの寮を完備しているので、会社の近くに転居することもできます。
求人情報2
- 埼玉県
- 13:00~翌1:00
- 交通費(月額5,500円まで)・家族手当・精勤手当・資格手当等の各種手当あり
- 月額280,000円以上可
- 昇給年1回・賞与年3回
- 週休2日制
- 有給・慶弔・特別休暇あり
- 3tトラック(要中型免許・8t限定可)
- 中型・準中型免許取得支援制度あり
大手の食品配送会社です。「ドライ」と呼ばれる常温商品の配送業務。コンビニ以外の食品流通も扱っている大手企業で、産休・育休手当や退職金制度、財形貯蓄制度など、とにかく福利厚生が充実しています。
給与も大事だが…
働く際の基準として、給与はとても大切なものであることは確かです。けれど、コンビニ配送は内容によっては重労働も多く、勤務時間も深夜や早朝になることも少なくありません。
まずは求人をしっかりと確認して、自分の希望やライフスタイルにあった仕事を選ぶことが大切です。
コンビニ配送は、常に人手不足です。求人に掲載されている時間帯以外も募集していることもありますし、中には週3日程度のアルバイトもあります。また、レギュラーのドライバーの休日分を担当する「フリー」の業務もあります。
こちらは何コースも覚えなければならないので、新人をフリーにさせる会社はまずありませんが、「毎日同じコースはイヤだ」という人は目指してみるのもいいかもしれません。
一般的に、冷凍や常温(ドライ)は力仕事もたくさんあるため、体力に自信のある方におすすめです。
女性や高齢者でも比較的に働きやすいのは、定温(チルド)といわれる弁当やパン、惣菜などです。荷物自体も軽いですし、1日3便のうち1便だけという働き方でOKの会社もあります。
まとめ
ひとくちにコンビニ配送といっても、その業務は実に様々です。
求人情報に掲載されている内容だけではわからないことも多々あるので、まずは気になった求人の問い合わせ先にいろいろと聞いてみましょう。