大型トラックの運転席の高さは一般車の2倍!運転席が高いメリット・デメリットとは?
大型トラックの運転席は高いから、なかなか視線などの違いに戸惑う方や不安な方も多いと思います。
この記事では、トラックのドライバーを職業にしてみようかなとお考えの方に、トラックの運転席について、詳しく述べていきたいと思います。
運転席の高さや、そのメリット、デメリットに加えて、運転を快適にして、事故を起こさないようにする工夫などをご紹介致します。
大型トラックの運転席の高さは一般車の2倍!
大型トラックと一般車では、運転席の高さが、大きく異なります。まず、普通の一般車の場合、運転席の高さは、およそ1.2mになります。また、一般車でも、ワンボックスカーなどの場合はおよそ1.8mの高さになります。
対して、大型トラックの運転席の高さは、およそ2.4mです。よって、一般車と大型トラックでは約2倍ぐらい高さに差があることが分かります。
そのため、大型トラックのほうが、視界が広く、上から見下ろすような見え方になるため、トラックの運転の方が疲れにくいとも言えます。
運転席が高い位置にある理由
運転席が高いほうが、視界が広く、上から見下ろすような見方になるため、トラックの運転の方が疲れにくいようです。
また、トラックの運転席シートの下には、エンジンがあります。トラックは限られたスペースにどれだけ荷物をのせられるか、という課題のもと設計されています。
また、同じ大型車のバスの場合は、トラックより、運転席は低いですが、運転席を低くすればするほど、事故率が上がってしまい、最近では、バスでも運転席を高めにしているようです。
やはり運転する車の大きさに見合った目線の高さが必要なのだと思われます。トラック、普通車ともに死角の少ない車が運転しやすいし、事故の減少につながると思われます。
運転席が高いとどんなメリット・デメリットがあるの?
運転席の高いことで、どのようなメリットや、デメリットがあるのでしょうか?ここでは、視野が広い、疲れにくい、などのメリット、また、スピード感がつかみにくいなどのデメリットを、別個に詳しく見ていきたいと思います。
メリット
まず、運転席が高いことによるメリットですが、一つ目は、運転席が高い位置にあることにより、ドライバーの視野が広く、乗用車に比べ、運転に疲れにくかったり、運転しやすいことです。視野が広いということは、周辺が良く見えるということです。それゆえ、運転がしやすいのです。
そして、二つ目は、運転席が高い位置にあることによって、視野が広いため、道路で起きている異常を素早く察知できます。道路上の異常に素早く気づくことができれば、危険を早期に避けることが可能ですし、結果的には事故防止につながります。
三つ目には、運転席が高いことによって、先の見通しが利きます。つまり、走っているところより、先を確認しやすいと言えます。先が見通せれば、前方車の様子や、歩行者の横断などに早期に気づくことができます。これも二つ目と同様、事故防止につながります。
これらが、運転席が高いことによる主なメリットです。
デメリット
運転席が高いことのデメリットの一つ目が、運転席が高いことにより、スピード感が鈍く実際のスピードよりも遅く感じてしまうことが多々あります。よって、体感スピードよりも実際には、非常にスピードを出してしまっていた、と言うことにもつながりかねません。常にスピードメーターを確認しながら運転することが事故回避につながります。
また、二つ目は、運転席の高さに慣れていないと、車間距離を錯覚してしまったりします。実際には、車間距離が近いのに、遠いと錯覚してしまい、十分な車間距離の確保ができなくなってしまいます。
また、三番目には、「メリット」の項で、触れましたが、先が見通せる代わりに、運転席周辺の近いところは、よく見えません。発車前には、周辺に人がいないか、危険物はないかなど、常に、確認するべきです。
以上が、運転席が高いことによる、主なデメリットです。
大型トラックの運転をさらに快適にするための7つのアイテム
大型トラックは、高さがあるため疲れにくいというメリットがありますが、そうは言っても、長距離運転は体に負担になります。そこで、トラックドライバーが快適に運転できるようなアイテムや装備についてご紹介します。
エアサスシート
大型トラックの多くには、エアサスシートが搭載されています。このエアサスシートの利点は、運転中に感じる振動の度合いを小さくできる点です。
運転をしていて大きな負担になるのが振動ですので、それを抑制できるというのは、ドライバーにとって大きなメリットといえます。昔だとエアサス仕様になっていないトラックも多かったのですが、近年では大方のトラックに搭載されています。
遮光カーテン
トラック用のカーテンについては、多数販売されています。多くのタイプでは遮光性に優れていますので、たとえ昼間であっても、カーテンを閉めれば、遮光でき、安眠することが可能です。
その他にも、過熱効果があるものや、防炎素材を使用したものなど、優れたカーテンは多くあります。
車内テレビ
トラック用のテレビも多く流通しています。12Vと24Vの両方に対応したテレビが多くありますので、大型トラックの中でも問題なくテレビを見られるようになっています。
また、テレビによっては色々な機能がついていて、地デジがとても鮮明に見られるものもあります。
湯沸かし器
トラック内で使用できる湯沸かし器も販売されています。
- 手早くお湯を沸かせるタイプ
- 1ℓ程度の内容物が入る大容量タイプ
などがありますので、ご自分に合った湯沸かし器を選んで、設置してみると良いのではないでしょうか。
加湿器
トラック内で使用できる加湿器も販売されています。車内に楽に置ける、コンパクトで軽量なタイプなどもありますので、これを機に設置を検討されてはいかがでしょうか。車内の乾燥状態を改善させるという点でも、加湿器の存在は重要です。
電気毛布
トラックでの睡眠時間を快適に過ごすには、無駄な燃料の浪費を抑えることができ、更に快眠を手に入れることができるアイテムが、電気毛布です。
電気毛布があれば、寒い冬はもちろん、まだ朝晩は肌寒い春先や、秋口も、朝までトラック内のエアコンを止めていても、まったく寒くないので節電にもなって助かります。
クッション
トラック運転手の腰痛の原因と聞くと、荷物の持ち運びなどの作業が原因と思われがちですが、意外にも長時間運転の腰への負担が大きな要因となります。
ずっと同じ姿勢で座っていることは、楽なように見えて、実は腰に大きく負担をかけます。運転中の姿勢を矯正するには、クッションを使うことが効果的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。これから、トラックドライバーをご自分の職業として選択されるという方にも、具体的なイメージがご想像できたかと思います。
トラックのドライバーは、大変な仕事です。仕事はなんでも大変ですが、ドライバーはいつも事故と隣り合わせです。
そのため、自分のためにも、ご家族のためにも、そして社会のためにも、運転を少しでも快適なものにし事故を遠ざける努力をしましょう。